競馬新聞の読み方(馬柱)その1

(1) 枠番と馬番
 
枠番は何頭立てのレースでも8枠まで。枠によって、騎手の帽子の色が決まっている。1枠から順に白→黒→赤→青→黄→緑→橙→桃。8頭立てなら1枠につき1頭、9頭なら8枠に2頭、10頭だと7枠と8枠に2頭、11頭では6枠、7枠、8枠に2頭・・・16頭で各枠2頭ずつ。17頭になるとまた、8枠に1頭追加され、3頭になる。競馬場の各コースによって、最大限出走できる頭数はまちまちだが、現在では最高18頭。つまり、3頭が同枠に入るのは7枠と8枠だけということだ。2005年からは8頭以下のレースで枠番が廃止となったが、その場合も理屈的には、馬番=枠番。
 
ちなみに以前は、「単枠指定」というものがあった。これは9頭立て以上のレースで、人気が集中しそうな馬に対し、1つの枠に1頭しか入れないようにした制度のこと。当時は馬番連勝の発売がなく、その人気馬が取り消した場合にファンの不満や混乱を招くことを防止するために実施されていた。
 
諸外国では、馬番と枠番(ゲート番号)が異なるところもあるが、日本の競馬では、馬番=ゲート番号なので、新聞の馬名が並んだ順番=ゲートの並び順である。
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(2) 馬名と血統
 
まずは馬名。規定ではカタカナ9文字までと決まっている。馬名をつけるには審査があり、馬名として適当かどうかがチェックされる。また、抹消後5年以上経過していれば、過去に走っていた馬と同じ名前をつけられるが、有名な馬(G1優勝馬など)の名前がふたたびつけられることはない。
 
血統は馬名の右側が本馬の父、左側が母。例に挙げたゼンノロブロイの場合、サンデーサイレンスが父で、ローミンレイチエルが母。ローミンレイチエルの下に“輸入”とあるのは母馬が外国産馬だということ。また母馬の左(マイニング)とあるのは、母馬の父。競走馬の血統には、この“母の父”(ブルードメアサイアーと記されることも多い)の影響が大きく現れるという。ちなみに母馬の上に記された(市)とは、ゼンノロブロイが“市場取引馬”であるということ。市場取引馬とは、公認されたせり市場で売却された馬のこと。この印は新聞によっては、本馬の上に記されることがある。(むしろその方が多いかもしれない)他には(父)=父内国産馬、(地)=JRA馬名登録以前に地方競馬への登録があった馬、(外)=外国産馬であってJRAに馬名登録のある馬、など。また、(抽)は抽せん馬で、JRAがせり市場で購入し、抽せんによって希望する馬主へ売却、配付した馬のこと。2001年以降に生まれた馬は(市)に統一されている。
 
なお、[地]は地方競馬に所属したままで交流競走に出走する馬。[外]は国際交流競走に出走する外国馬のこと。
 
父馬の下にあるのが、本馬の毛色。ゼンノロブロイはご存知、黒鹿毛である。毛色は全部で8種類。栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、白毛。詳しいことは日本軽種馬登録協会のサイトをみればよくわかるので、ぜひ。(http://www.jrhr.jrao.ne.jp/)
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(3)-1 斤量
 
斤量の決め方は、レースによってまちまち。レース名(有馬記念)の左側、一番下の部分に“定量”とあるが、これは、獲得賞金に関係なく、年齢と性別だけの差で斤量が決まっている別定重量の中の特別なパターンで、ダービーや天皇賞、有馬記念など、G1レースはすべて定量戦。
 
別定重量とは、基礎重量を定めて、これに収得賞金、勝利度数(特にグレードレースの勝利数)によって斤量を増やしていく方法。詳細を知るにはJRAサイト内、「平成17年度競馬番組・各開催ごとの番組表」をみればよくわかります。(http://www.jra.go.jp/joho/pdf/bangumi.html)
 
一方のハンデ戦は、3人の担当ハンデキャッパーが、競走成績や最近の調子などを材料に各馬の斤量を決める。ハンデキャッパーはJRAの職員であるが、朝の調教時間中は追い切りの様子をチェックするため、美浦・栗東の調教スタンドに“早朝出勤”している。ハンデ戦は、どの馬にも勝つチャンスを与えるというのが主旨で、ゴール前の大混戦が見もの。ちなみに斤量の“斤”は昔使われていた重さの単位で、1斤=0.6キロなのだそうだ。
 
(3)-2 年齢
 
年齢表記はつい最近まで、生まれた年が当歳(1歳)、年が明けて(1月1日から)2歳、その翌年、デビューできる年が3歳と表記されていたが、諸外国との統一を図るなどの目的で、生まれた年が0歳、年が明けて1歳、デビューできる年が2歳と表されるようになった。2歳馬は早くて夏にデビューし、翌年春の3歳クラシック路線を目指す。そして3歳夏以降は4歳以上の馬たちと混合で走る。(秋華賞、菊花賞終了までは3歳限定戦も残るが、それも基本的にはトライアルのみ)
 
(3)-3 性別
 
性別は、牡、牝、セン馬。セン馬とは去勢手術を行った馬のこと。セン馬には繁殖能力がなく、「より優秀な競走馬の改良を目指し、後世に血を伝えていく」という競馬の根幹的な主旨に反するため、クラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞)とそのトライアルのいくつかのレース及び天皇賞(春・秋)には出走できない。
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(4) 賞金
 
競馬新聞上の賞金表記は2種類あり、いわゆる“賞金”というのは、1着(重賞は2着まで)になったときの賞金を加算したもの。賞金別定などの算出では、すべてこの数字が参考にされる。一方の“総賞金”とはその馬自身が稼いだすべての賞金の総額。競馬では8着までに賞金が出る。
 
賞金(収得賞金)について、もう少し詳しく説明したいが、この算出方法というのが意外とややこしいのである。別表を参照されたし。収得賞金算出法へ→
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(5) 厩舎、騎手
 
現在、美浦、栗東とあわせて220余の厩舎があり、騎手は160余名が活躍中である。プロフィールなど詳細はJRAのサイトへ。(http://www.jra.go.jp/datafile/index.html)
各新聞では、馬柱以外のところに「リーディングジョッキー」「リーディングトレーナー」関係の記事が載っている。たいていは、その日の騎乗馬がリストアップされていて、新聞によっては、馬ごとの短評や期待度などが書かれていることもあるので注目してみよう。
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