美浦村通信「管理人のひとりごと」 第1回
マイネルコンドルと夫
突然ですがみなさんマイネルコンドル(牡4歳・相沢郁厩舎)という馬をおぼえていますか。彼は一昨年の札幌3歳ステークスの勝ち馬で、昨年のダービー(15着)のあと、左前脚の故障で長いこと休みに入っていました。その札幌3歳Sで2着だった同厩舎のジョウテンブレーヴは昨秋以降、京阪杯とマイラーズカップの2つの重賞を勝つなどトントン拍子に出世し堂々たるオープン馬になりましたが、一方のマイネルコンドルのことはもうほとんどの人の記憶から消えてしまっていることでしょう。
 
実はそのマイネルコンドルが厩舎に戻ってきました。すでに休養先の牧場で同厩舎の後輩マイネルライツとの併せ馬ができるほどになっていたのだとか。脚元を気遣って調教は坂路中心のメニューですが、幸い今のところ痛がるそぶりはみせていないのでひと安心です。
 
ところでマイネルコンドルは先にも書いたとおり重賞勝ち馬。ですが現在の賞金額が2000万円ちょうどなので、なんと[3歳1000万以下、4歳以上2000万以下]の条件レースに出られます。とはいってもとにかく長い休養明け、同世代がもっとも成長してきた3歳秋から4歳春にかけてを棒に振ったのですからそのビハインドは大きい。正直、陣営は半信半疑、でもそれはしかたのないところです。ちなみに復帰レースは22日土曜日の上総特別(中山)の予定で札幌から主戦の伊藤直人騎手が駆けつけて手綱をとることになっています。(ただ登録頭数が多いのでもしかしたら除外になってしまうかも)
 
そして、時を同じくして、夏を北海道で過ごしたジョウテンブレーヴが帰厩。2頭は昨年の春以来久しぶりに隣同士の馬房におさまることになりました。時折、互いに鼻面を寄せ合って旧交を温めあう姿には微笑ましいものがあります。勝手に推測すると「なあ、お前、今週久しぶりのレースだって。がんばれよ、でも無理するなよ」とブレーヴが兄貴風を吹かせ、「おう!お前なんか、すぐに追いついてやるよ、待ってろよ」とコンドルが強がりながらもウルウルしてる・・・そんな感じでしょうか。
 
とにかく無事で、その思いだけです。
 
最後に、なぜ管理人がこの2頭のことを書いたのか。実をいうと彼らを担当する厩務員は管理人の夫だからです。
以上美浦村よりちょっとたこぼれ話をお届けしました。もしよかったらコンドルのこと応援してくださいね。それでは。
(2001.09.18)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第2回
「中央競馬ワイド中継」のホームページを立ち上げてから約3ヶ月半が経ちました。いま見てきたらなんと44,500ヒットを超えてるじゃありませんか!管理人、感激です。テレビ番組のサイトとしてはかなり地味ですが、みなさんこれからも気軽にお立ち寄りくださいませ。
 
いやあ、それにしてもすっかり秋ですね。管理人の暮らす美浦村ではトレセン内の銀杏並木がぼちぼち色づきはじめました。もうしばらくすると、ぎんなんの実がポトポトと落っこちてくるんですよね。今年こそ、この実を拾って食べてみようかな・・・なんて思っています。
 
さて、前回のコラムでご心配をおかけしましたマイネルコンドルですが、トレセン近くの牧場へお世話になることが決まり今月初旬に無事移動しました。屈腱炎ということで飛んだり跳ねたりなどと派手な仕事はできないのでしょうが、乗馬の練習用としてがんばってくれるんじゃないかと思います。なにはともあれ良かった良かった、ほっと一安心です。
 
そのマイネルコンドルがいなくなってしばらく空になっていた馬房には、つい先日2歳の牡馬が入厩しました。ジョリーズヘイロー産駒でお母さんの名はウインホイッスルコンドル同様マイネルさんの馬です。名前はまだ決まってないそうですが、調教のほうは順調に進んでいるようですよ。入ってきた当初は上手に食べられなかったニンジンも今は器用にポキっと齧れるようになりました。この、ちょっとした成長を見るのが楽しかったりするんですよね。
 
そして夫のもう1頭の担当馬ジョウテンブレーヴの方は天皇賞に向けてがんばっています。いつもは1度レースに出走するとガタっとダメージの大きい馬が今回はわりとケロっとしていて、むしろ毎日王冠の前より顔つきがキリっとしてきたような気が・・・。さすがに相手が相手なので強気なことは言えませんが、状態が良くなっていることは確かなようです。ひょっとするとひょっとするかも、なんて思っているのは管理人だけ?でしょうかねえ。
(2001.10.19)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第3回
こんにちは、管理人です。先日トレセン近くの某コンビニに入ったら店内の有線からどこかで聞いた曲が・・・。でも思い出せなくて、買い物が終わっても店を出られず立ちすくしていると、曲はサビの部分に。あーっそうだ!BAJI-Rのパラダイス!「中央競馬ワイド中継」のエンディングテーマだ!いつも決まったところしか聞いてなかったからわからなかったんですね。いやぁ、コンビニで聞くとは思わなかったので驚きました。
 
それはさておき、当サイトも立ち上げからはや4ヶ月。ひたすら地道にやっておりますが、おかげさまで56,000ヒットを超えました(11月9日現在)。こんなに多くの方に見ていただけるものとは思っていませんでしたのでとてもうれしく思います。
 
中でも番組への質問メールは本当にたくさんいただいています。数だけではなく、質問の内容もさまざまなジャンルに渡り、これはこちらが想像した以上のものでしたね。でも番組中、それからこのサイト上でお答えする数にはどうしても限りがあります。その理由のひとつはやはり「きちんと調べて納得の上でお答えしたい」というところにあります。たとえば北野あづさ(日曜中継キャスター)に協力をお願いした「追い鞭」(番組FAQ参照)の質問に対する答えの話、読んでいただけましたか?ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、北野あづさはキャスター業のかたわら自ら馬にまたがり、日々馬についての勉強を続けている人。とくに“人間と馬との信頼関係”に興味があり、今は“馴致”の勉強などにも力を入れているそうです。「追い鞭」のコラムについても“私が書きます”と率先して担当を買って出てくれました。内容についてはJRAの発走委員にきちんと取材をした上で書き上げ、その原稿を取材相手に見てもらった上で提出してくれたもの。ひとつひとつの原稿にそのような背景があるのだということを知っていただければ幸いです。
 
もちろんスタッフも番組作りで忙しいなか、楽しんでこのサイトに参加しています。先日「スタッフの四方山話」に書かれた「オグリキャップ」の超大作。このコラムを書いた桑原アシスタントプロデューサーの熱き思いは、十分皆さんにも伝わったのではないでしょうか。あの時代の競馬をリアルタイムで見てきた人、とくにオグリキャップをきっかけに競馬を知った人にとってはたまらない内容だったと思います。通常は週代わりのところを管理人の一存で掲載期間を延ばしてしまったくらい・・・。管理人としては、あのコラムをそのまま映像にできればいいのに、と思ってしまいました(いつになるかはわかりませんがきっと実現されることを願って・・・)。
 
こうしてみなさんにちょくちょく来ていただいてメールなども頂いておりますから、こちらとしても何かお返しをしなくてはなりませんね。質問メール採用の方々にテレカの1枚も差し上げられない現状ではありますが、いずれ何かきっと・・・。「年末大プレゼント特集」なんていう企画はどうですかね、Tプロデューサー殿。
 
なにはともあれこれからもよろしくお願いします。それでは今日はこの辺で。
(2001.11.09)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第4回
世の中“3連休”です。でもここにいると、そういうことにとっても鈍くなってしまいますねぇ。さっき「床屋に行く」と出かけた夫が「子供たちがたくさん順番を待ってたから・・・」とボサボサ頭のまま10分もしないうちに帰ってきたので今日が休日だと気づいたくらいです。みなさんはいかがお過ごしですか?(連休後にこのコラムを読む方には“お過ごしでしたか?”かな)
 
ところで、今日はちょっと管理人自身のことを書いてみようと思います。というのは数々いただくメールの中で「管理人さん、いったいあなたは何者?」というご質問がいくつかあったからです。文章の内容から、いわゆるトレセン関係者であることはお察しいただけるとは思いますが「じゃあ、なんで、関係者が管理人なの?」と合点がいかない方もいらっしゃるようですので。
 
何を隠そう管理人もかつて「中央競馬ワイド中継」のスタッフでした。20代前半からなんと11年も・・・です。実はこのホームページの立ち上げがスタッフとしての最後の仕事でした。かねてからの夢だった番組のオフィシャルサイトを作ることは、意外にも手間がかかり発足までにかなりの時間と労力を要したものです。それだけに愛着も深く、現場を離れた今こうして管理人を名乗らせてもらっている次第なのです。
 
今は調教厩務員をやっている夫とトレセンの社宅に暮らしています。ここからきゅう舎地区までは車で3分もかかりません。時には取材者として、また時には従業員の家族としてきゅう舎へ足を運び、馬の顔がいつでも見られる環境にいられる自分をとても幸せに思う今日この頃です。
 
これからは、今の立場ならではの視点で皆様にお伝えできることを探していこうと思っています。それが具体的に何なのかはまだ管理人自身、よくわからないのですが・・・。とにかく長い目で見てやってくださいませ。もちろんこのホームページ、それから「中央競馬ワイド中継」ともども。
 
“長い目で”ということでもう1つ。
「バックナンバーを読みたいっ!」というメールをたくさん頂戴しています。当然ですね、なんたって充実のコラムが“売り”のサイトですから。ただいま実現に向けて着々(遅々?)と作業進行中とお伝えしておきます。少し時間を下さいね。よろしくお願いします。
(2001.11.23)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第5回
12月になりました。大盛況のジャパンカップが終わって、競馬の世界も少し落ち着きを取り戻したといったところでしょうか。今週、来週と2歳のG1が続きます。とくに牝馬は1勝馬がたくさんいたりして「えっ!なになに?何が強いの?」なんて慌てているうちにレースの結果が出てしまう・・・そんな気がしませんか。ああ、もっと真剣に関西の新馬や未勝利をちゃんとチェックしておけばよかった〜とか、この期に及んで後悔するんですよねぇ。ホント競馬というのは“日々鍛錬”“日々精進”が必要なのだと痛感します。
 
鍛錬、ということでひとつ。
「馬の見方を教えてください」というメール、ハガキをよくいただきます。これ、分かれば苦労しないですよねぇ。もし明確な答えがあるなら管理人も知りたい!でも、思うにこれこそ日々の積み重ねが大切なのではないでしょうか。前に番組で松本憲二さんも「パドックや返し馬では見たままをしゃべっている」と言っていましたよね。簡単に聞こえますが、実はこの言葉は松本さんの長い長い経験の上に成り立っている言葉なのです。でも初心者はそう簡単に松本さんの域に達することなどできるはずもありません。最初は「なんとなく良さそう・・・」「どうも元気がなさそう・・・」でいいと思います。これが馬の良し悪しを判断する“はじめの一歩”なんじゃないかと。この際、コズミだのソエだの小難しい言葉は後回しでいいでしょう。ある意味、思い込みが必要だったりもします。自分の目、感覚を信じるってことかな。管理人も10年以上馬を見続けてきましたが、最初は何もわからなかったところから始まって、今は自分なりの判断ができるようになりましたよ。とは言ってもこれが当たり馬券につながっていたかというとまた別なんですけどね(苦笑)。
 
なんでもそうだと思うのですが、同じものを見続けるとそれに対して目が肥えてくることってないですか。たとえば、いつも通っているらーめん屋さんで食べるチャーシュ麺だって毎日同じ味じゃないことに気づいたりしません?微妙な変化というか・・・なんというか。すごくおいしいときもあるし、ちょっと物足りないときだってある。馬にもこれと同じことが言えるんじゃないでしょうか(ちょっと強引だったかな、この例え・・・)。
 
つまり大切なのは、“横の比較”よりも“縦の比較”だってことです。パドックを見るときは出走馬の1番から18番の馬を比べるのではなく1番の馬だったら1番の馬の前走、前々走を思い出してみる。1番の馬が好走したときの姿を思い出してみる。これぞまさに“日々の鍛錬”。何頭かお気に入りの馬を決めておくといいと思います。最初は10頭、だんだん慣れてきたら20頭に増やしてみるとか。もちろん“横の比較”つまり出走馬同士の力関係も解っておいたほうがいいに決まっています。でもこれは前の晩に競馬新聞を読んで早々に済ませておくことです。
 
今日はちょっと生意気なこと書かせてもらいましたけど、実はこれらのことはすべて「中央競馬ワイド中継」のすべての解説者から学んだこと。管理人だけが知っているのももったいないのでこの場を借りて書いてみました。ご参考にしてください。それではまた。
(2001.11.30)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第6回
美浦村に移り住んで迎える初めての冬。東京の街の華やかなクリスマスイルミネーションを想像し懐かしく思いながらも、今となってはここの静けさのほうが性に合っているのではと感じる今日この頃です。
 
先日、騎手を引退したばかりの板倉真由子(以下、マユコ)に会いました。最初はいつものように女同士かしましく(年齢は10歳ほど違うのだけど)世間話をしていましたが、次第に話題は引退のことに。今さら辞めた理由なんて聞いても・・・と敢えてそのことに触れないでいたところ、「ホントは去年で引退するつもりだったんだ」とマユコがポツリ。だけど、いろいろ考えた結果もう1年だけやってみようと思い直して騎手免許を更新したのだそうです。本当に苦しかったのはそれからで、マユコいわく「人生でこんなに悩んだことはない。髪もいっぱい抜けたし、お酒も飲まずにはいられない、そんな日々だった」と・・・。
 
そんなマユコの悩みを聞き、支えとなったのは騎手仲間でもなくトレセン関係者でもない、仲のいい女友達。そして彼氏の存在。特に彼には「なんで私だけこんなに悩まなきゃいけないの?」などと今思えば理不尽なグチをぶつけまくっていたと言いますが、その度に「で、どうしてお前はそんなにマイナス思考なワケ?それじゃダメだよ」と励まし続けてくれたそうです。
 
また、マユコを支えてくれた人といえば兄弟子の横山典弘騎手。兄弟子とは言っても彼女にとっては尊敬する大先輩であり雲の上の人だから、騎手を辞めるという報告を何と言って切り出したらいいもんかとひどく悩んだそうです。それでも勇気を出して「引退することになりました」と打ち明けたところ返ってきた言葉は「わかった。バイバーイ!」。ああ、いかにもノリさんらしい。でもこの一言にノリさんの妹弟子を思う気持ちが詰まっているってこと、マユコにはちゃんと伝わっているのです。
 

「騎手を辞めても馬乗りを辞めるつもりはまったくなかった」というマユコは、今月1日付けで前田禎厩舎の調教助手として働き始めました。調教の時にかぶるヘルメットも騎手の青帽から助手の黒帽にチェンジ。「この黒帽に抵抗はない?」と聞くと「最初はあったけど今はもう慣れた。でも知り合いとすれ違ってあいさつしても気づいてもらえないことがある」と笑っていました。
 
「とにかく人の温かみを感じた1日だった」という引退レースの日、パドックでファンの声援を受け、レースのあと騎手仲間から花束を贈られ、取材陣に囲まれているうちについにこらえきれずに泣き出してしまったそうです。「ファンの人たちをはじめ、まわりの人たちから声を掛けてもらうことがこんなにも心強いものだということを最後の最後に知ることができてうれしかった」というマユコからファンのみなさんには「これからも競馬を愛してね」というメッセージを託されました。これからは裏方としてがんばっていく、というマユコにみなさんからもぜひ応援のメールを送ってやってください。それでは。
 

 

 

(2001.12.07)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第7回
桜が咲きはじめました。昨年末に生まれたわが息子も、かれこれ3カ月。体重は生まれたときの倍になりました。ベビーブルーからはすっかり立ち直り、今は毎日が楽しくてとても幸せです。
 
私がハッピーな理由はもうひとつあります。先々週の日曜日(3月17日)、中山の未勝利戦で夫の担当馬、マイネルトレノが勝ったのです。昨年の4月にジョウテンブレーヴがマイラーズカップを勝って以来ですから、なんと11カ月ぶりの勝ち星・・・。縁起をかつぐ勝負の世界では「子供が生まれると馬が勝つ」というジンクスがありますが、誕生後3カ月でようやく効果(?)が出たみたいですね。
 
マイネルトレノといえば、昨年の10月に登録を抹消したマイネルコンドルと入れ替わりに厩舎にやってきた馬。そういえばコンドルはどうしているだろう・・・と、なんだか懐かしく思いました。トレセンからほど近い牧場で乗馬として働いているはず。会いにいってみようかなぁ、でもコンドルは夫のことをまだ憶えているかなぁ。
 
引退した元担当馬に会いに行く、という話はたまに耳にします。高橋裕厩舎で厩務員をしている津曲淳一さんは今年の1月までメジロスティードという馬を担当していました。スティードは引退して現在は東京競馬場の乗馬苑にいますが、津曲さんは出張で東京競馬場に行くたびにスティードの馬房へ顔を出してくるのだそうです。なにしろ彼らが共に過ごした年月は6年余。たまに会えば“つもる話も何とやら・・・”なのでしょうね。厩務員と競走馬という関係ではなくなっても、友達関係を続けられるなんて、すごく素敵なことだと思いました。
 
で、話をもとに戻しましょう。今回のトレノの勝利で、厩務員の「1勝」がとても大変なことだと改めて感じています。実は11カ月ぶりなんていうのはマシなほうで、3年、5年未勝利などというのも決して驚くことではありません。勝負事は歯車が噛みあわなくなると流れが悪いほうへと向かってしまうもの。だから、今回のトレノの勝利が良いはずみになって、次はジョウテンブレーヴが“スパッと”決めてくれることを願ってやまない今日この頃なのです。
(2002.03.26)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第8回
こんにちは、管理人です。あっというまに桜が散り、早くもゴールデンウィーク目前、いかがお過ごしでしょうか。クラシックシーズンに突入し、毎週毎週の競馬からは目が離せませんが、桜花賞も皐月賞も馬券的には大波乱。“軍資金”が底をついてくるとつい心もとなくなりますが、いつかきっと派手なガッツポーズができるよう、あきらめないでいきましょう。
 
さて、今月から出演者などリニューアルされた「中央競馬ワイド中継」はどうですか。ありがたいことにホームページには番組の感想などたくさんのメールをいただいており、それは出演者やスタッフの大きな励みになっています。けど、中には“お叱り”や“苦言”のメールもなきにしもあらず。みなさま、どうかあたたかく見守ってください。管理人からもよろしくお願いします。
 
それではここで勝手に管理人の近況を少しお知らせしましょう。先週の土曜日(4月13日)は夫がジョウテンブレーヴマイネルトレノを連れて阪神へ行きました。通常、土曜日の関西のレースに出走する場合、美浦を発つのは金曜日の早朝、そしてレース翌日の日曜日早朝に向こうを出発、お昼過ぎに帰厩します。つまりは2泊3日の出張というわけです。この留守を利用(?)して管理人と息子は中山競馬場へ出かけてきました。もちろん息子にとっては初めての、そして管理人自身は昨秋の天皇賞以来およそ半年ぶりの競馬場です。半年ぶりとは言っても、それまで10年以上も毎週通い続けたところですから、そこは勝手知ったる我が家の庭のようなもの。通用門の警備のおじさんから始まり、すれ違う人みんなに「久しぶりー!えっ、赤ちゃん生まれたの?」なんて驚かれて・・の繰り返し。さらには知らない人(普通のお客さんとか、レストランのお姉さんとか)からまでも「かわいい〜!何ヶ月ですか?」なんて声を掛けてもらい、息子はそのたびに満面のスマイルで愛想をふりまき、たいそうご満悦の様子でした。そんなわけで、ゆっくりとレースを観る余裕もありませんでしたが、息子の“競馬場デビュー”は“無事完走”。次はちょっと遠いけど府中まで行ってみようかな。
 
ところで、競馬場でひとつ困ったことがありました。それはベビーベッド付きのトイレが見当たらなかったことです。後からレーシングプログラムの巻末にあるスタンドインフォメーションを見たところ、ベビーベッドのあるトイレはたった1カ所。あれだけ広いエリアの中に1カ所だけとなると、観戦場所から遠い場合、つい座席にタオルを敷いて済ませてしまう・・・ということに。赤ちゃんとはいえオムツ替えは、中には不愉快に思う人もいるでしょう。子供が生まれる前まではそんなこと全く気にも留めていませんでしたが、小さくてもいいからすべてのトイレにオムツ替えが出来るコーナーがあるといいですね。ちょっと贅沢すぎるかな?
 
ただ、中山競馬場には地下1階に「ベビーコーナー」というのがあると聞きました。当日は時間がなくて行かれませんでしたが、次に行ったときはぜひのぞいてみようと思います。もし、利用したことのある人はどんなところなのか教えてください。メールお待ちしております。
 
で、肝心のブレーヴトレノの結果の方は皆さんご存知の通り。特にブレーヴはこの1年、掲示板に乗ることさえもなかったものですから3着ならほめてあげたいところ。でも3着というのは微妙な着順ですね。本賞金が加算されないので今年は安田記念出走が危うくなってきました。次走は都大路ステークス(5月4日・京都)だそうです。見に行きたいけどゴールデンウィーク真っ只中の京都なんて超混雑で無理かな・・・。
(2002.04.19)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第9回
管理人です、こんにちは。みなさま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。海外旅行とか行った方、いらっしゃいます・・・よね、やっぱり。管理人的には、さすがに今年は、というかしばらくの間、海外旅行は“封印”かなあ。息子もまだ赤ちゃんだし、だいたい厩務員稼業って、あんまりまとまった休暇はとれないし、かといって夫置いていくのも薄情だし・・・。はぁ〜(←タメイキです)ハワイに行ってみたいなぁ。青い空!白い雲!肌に突き刺さるギラギラの太陽光線を浴びながらビーチで転がって冷たいビール・・・って、これじゃ、どこ行っても一緒か。(トホホ)
 
のっけから“オバハンのグチ”みたいになっちゃいましたね、スンマセン。気を取り直して管理人の近況を少々。都大路ステークス(5月4日・京都)に出走したジョウテンブレーヴはご存知の通り8着という結果に終わりました。「重賞を3つも勝っている馬がオープン特別くらい勝ちなさいよ!」とお叱りの声など聞こえてきそうですが、まあ、勝負は水物・・・ってことでどうかお許しを。ただ今回は彼にとって、デビュー以来19戦目にして初の1番人気というささやかな勲章が与えられました。もちろんこんなときこそ勝たなくちゃいけないんですけどね。応援してくれた方々にはこの場を借りて「ありがとうございます」と言わせていただきます。次の目標は一応安田記念ですが、除外されれば翌週のエプソムカップへ向かうことになるのではないか、とテキ(相沢調教師)は話していました。でもこのスランプから脱するための打開策をいろいろと考えているようなので、もしかすると意表をついたローテーションが組まれるかもしれませんね。
 
さて、話はまったく変わりますが、先週の木曜日(5月9日)にラジオたんぱアナウンサーの宇野和男さんが、週刊競馬ブックのコラム『こちらラジオたんぱ放送席』の取材でトレセンにやってきました。安田記念号(5月27日発売)に競走馬の距離適性についてさまざまな側面から検証する・・・(ム、ムズカシイ)といった内容の原稿を書くのだそうです。まずは競走馬総合研究所の先生に科学的な話を聞き、それから実際に馬に携わる人たちの話も聞きたいと、なぜか題材にジョウテンブレーヴを選び、相沢調教師、そして担当厩務員であるウチの夫にまで取材をしていました。いったいどんなコラムになるのでしょうか。宇野さん本人は「そ、そんなアカデミックな内容にはならないよぉ〜」と謙遜しておりましたけど・・・。楽しみです。
 
実は宇野さんと管理人は“楽しい楽しい”飲み仲間。この日は同じく飲み仲間である目黒貴子(←よく飲むんです、この人。で、よく酔うんです、しかもかなり豪快に・・・)も別の仕事でトレセンに来ていたので早速合流、カンパーイとはいきませんでしたが、取材の合間に我が家でお茶を飲みながら世間話に花を咲かせました。仕事を離れても、こうして訪ねて来てもらえるのはトレセンの社宅ならではですね。なにより充実のひとときでした。
 
ところでみなさんはトレセンに来たことはありますか?G1の週の水曜日には調教公開をしていて、いつも大勢の方が参加されています。トレセンの朝は早いので、どなたも眠そうな顔をしていますが、ここでは朝の調教を見なければ来た意味がありませんからね。調教とはいえ、朝一番のトレセンには張り詰めた緊張感があってイイものですよ。あったかいコーヒーやジュース、サンドイッチなどが出ますし(もちろん無料!)調教の合間には何人かのジョッキーがスタンドにあがってきますから、直接話をすることもできますよ。機会があればぜひ調教公開に申し込んでみてはいかがですか。
(2002.05.14)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第10回
「馬単&3連複」。まだ限定発売ではありますが、巷では大盛況のようであります。チャレンジしているみなさん、当たってますか。おもしろそうですねぇ。とくに3連複は、配当を見ながら、10万、20万円は当たり前?と思ったり、えー!意外とつかないぞ、なーんて思ったり・・・。なにやらとってもソソられます(笑)。
 
さてさてラジオたんぱ賞。連闘で挑んだカッツミーが勝ちました。「大穴!?」なんて思ったけど、さすがにファンはエライ。単勝がたったの2,160円ですよ。8番人気。3連複は19万円台と、恐るべき数字になりましたけど・・・。でもこの馬、よくよく考えてみればホンの1週間前に古馬を負かしているんですよね。その事実だけでも馬柱が印で埋まってイイくらいなのに・・・。手元にあった新聞(日刊紙、専門紙ともに)は、ほぼ無印でした。
 
そのカッツミーに乗っていたのが宇都宮の内田利雄騎手。彼とはブライアンズロマンの取材を通じて知り合って以来、何やかんやとお付き合いさせてもらう仲。彼のもうひとつの顔(?)シンガーとしての活動であるライブに呼んでもらったり、また、時折メールを交換する「メル友」でもあります。ついこのあいだもJRA初勝利を祝うメールを送ったばかりですが、今回もレース後すぐに「おめでとうメール」を送りました。
 
実は内田騎手、一昨年のオールカマーでブライアンズロマンに騎乗して7着だったのですが、レース後、「芝のペースにビビっちゃって」とポツリ。あたりまえのように「ああ、馬が・・・ですね」と決めつけて返すと彼は申し訳なさそうにこう答えたのです。「いや、僕が・・・」と。
 
当時すでに通算勝利数が2500に届こうかという宇都宮のトップジョッキーの口から出た思いもよらぬ弱気なコメントに、何も言えなかったのをよく憶えています。でも、それから2年も経たないうちに重賞を勝ってしまうあたり、さすがに腕が違いましたね。アッパレです。
 
また、内田騎手の取材を重ねるうちに気づいたのですが、彼の競馬場での振舞いで、すばらしいなぁと思うことが一つあるのです。それは、パドックで馬にまたがるときに必ず馬に一礼すること。礼と言っても、ただ頭を下げるだけじゃなくて、ちゃんと腰を45度くらいカチっと折り曲げてる。そんなジョッキー、JRAでは見たことない!「なぜ礼を?」と、たずねた事も、またたずねる気もありませんが、私は勝手に“馬に感謝”の一礼だと想像しています。みなさんもぜひ注目して見てくださいね。
 
さて、ラジオたんぱ賞の勝利で一躍脚光を浴びることになった内田騎手。彼はファンをとーっても大切にする人ですから、ぜひみなさんこれからも応援よろしくお願いします。最後に内田利雄騎手ファンクラブのオフィシャルサイト「桃夢走馬」のアドレスをお知らせしておきましょう。
http://sky.zero.ad.jp/himawaru/pink
 
「管理人のひとりごと」、次回はそろそろジョウテンサンデーのことを書いてみようかと思っています。ご期待ください。それではまた。
(2002.07.02)

バックナンバー一覧へ戻る>>>