美浦村通信「管理人のひとりごと」 第11回
「中央競馬ワイド中継」のホームページができて1年。おかげさまでヒット数は19万を超えました。“とにかくマイ・ペースで”と始めた手作りのホームぺージですが、これといった特典があるわけでもなく、むしろ出演者とスタッフの“雑記帳”みたいな感覚でやってきました。そしてこのホームページを通じて、皆様からのご意見ご感想などをお聞かせいただき、それを番組に少しでも反映できれば・・・という願いもありました。お立ち寄りくださった皆様、そして数々のメールをくださった皆様、本当にありがとうございます。これからも気取らず、気楽にやっていこうと思いますので、どうか「ワイド中継」ともども末永くお付き合いくださいますようお願いいたします。
 
さて、ここで管理人の近況を。と、言っても今日は夫の担当馬、ジョウテンサンデー(牡2歳・サンデーサイレンス×レイホーソロン)のお話です。
 
サンちゃん(・・・と、勝手に名づけました。7ヶ月の息子にもわかりやすいように・・・と)はエプソムカップの翌週、放牧に出たジョウテンブレーヴと入れ替わりに入厩しました。当初はなんだかショボンとして、馬房の中でも下ばかり見ているようでしたが、最近はトレセンの生活にも慣れてきたのでしょう、「なんだこんなに背が高かったのか」と驚くほど目線が高くなりました。牧場を出てくるときの体重は450キロ程度だったそうですが、こちらへ来てからはまだ計っていないと夫。でもカイバなどもよく食べており、成長しているのは間違いないでしょう。


サンちゃん、物思いにふける


サンちゃん大あくび

 
とはいえ、まだまだやんちゃ盛りのサンちゃんは、たまに、カイバを食べ終わったあと馬房の中に吊るしてあるカイバ桶をひっくり返して落っことしてしまいます。本人は遊んでるつもりなのでしょう。足もとに落ちてるカイバ桶を拾いながら夫は「ブレーヴとおんなじことしやがって〜」と苦笑い。それを聞いていたワタシも思わず笑ってしまいました。いい話でしょ?
 
ああ、それからサンちゃんの写真を見てもらえばわかると思いますが、実は「左後一白」なのです。昔から「左後一白は名馬の証」と言います。根拠がないのはわかっていますが、こういうことは、気分が良いものです。
 
それではスケジュールを。サンちゃんと、ラブちゃん(もう1頭の担当馬、ミラクルラブ・牝3歳)と夫とワタシと息子は20日に美浦を発ち、翌21日に札幌競馬場に入厩します。サンちゃんは一応、1回札幌初日のデビューを目指していますが、「半端な状態では使いたくない」と、テキ(相沢師)の鼻息も荒くなっているようなので、もしかすると2回札幌までデビューがお預けになるかもしれません。いずれにしても、札幌の新馬は激戦区。「のんびり構えているわけにはいかんよ、サンちゃん!」ぐらいのコトは言っておきますね(笑)。
 
そういったわけで、管理人はしばらく「ワイド中継」とお別れです。留守のあいだ、皆様どうか変わらずに「ワイド中継」をよろしくお願いします。次回の「ひとりごと」は札幌からお届けすることになるでしょう。それではまた。
(2002.07.16)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第12回
管理人です、こんにちは。「ワイド中継」をご覧になっているほとんどの方は、毎日暑い思いをなさっていることでしょう。心中お察し致したい・・・ところですが、こちら札幌はとにかく快適です。むしろ寒い日もあるくらいです。ほとんど汗らしい汗をかきません。地元の方に聞いたところ、今年は例年以上に秋の訪れが早いのでは、とのこと。馬の活躍次第でいつまでいられるかわかりませんが、願わくばできるだけ長くこちらで過ごしたいと思います。
 


ジョウテンサンデー

今回いっしょに美浦から移動したのはサンちゃんことジョウテンサンデーと、ラブちゃんことミラクルラブ(この呼び名のいきさつは前回のコラムを読んだ人だけわかりますね・・・ってたいした理由もないですけど)ですが、のっけからサンちゃんが馬運車に乗るのをいやがって大騒ぎでした。かれこれ30分はかかったでしょうか・・・。先に乗ったラブちゃんも待ちくたびれちゃったことでしょう。馬運車の運転手さんたちも、調教助手の津曲さんも、そして夫も最後は汗だくでした。
 
それからほぼ丸一日かけ、人馬とも無事に入厩できたので、まずは一安心。今は馬房の並びの6畳一間に一家3人、日常的に舞い散らかる砂埃にも負けず、楽しく暮らしております。気候がいいということはなにより人を穏やかにさせるものですね。余談ではありますが、息子のアトピーがすっかり治ってしまったのには驚きました。ああ来てよかった(笑)。
 
さて、肝心の馬の状態ですが、ぼちぼちイイみたいです。先週はじめて本馬場(芝)で追い切ったところ、ダートでのズブさとは一変して動いたそう。口数の少ない夫は特に何も話しませんが、心なしか鼻の穴が数ミリ膨らんだように見えます(笑)。今週土曜日の芝の1800メートル戦でデビューできそうです。ブレーヴのエプソムカップのときみたいに、気楽な気持ちで見てあげようと思っています。
 
そしてラブちゃんは、ひとあし早く先週の土曜日に函館で出走。もともと華奢な馬体が8キロも減ってしまったのもあって、残念ながら成績の方は芳しくありませんでしたが、レース後は無事札幌に戻ってきました。次走は札幌での滞在競馬になる予定なので、最大の課題である馬体減りは解消できるのでは、と思います。
 


これが、ばんえい競馬

そんなわけでして、管理人は引き続き札幌で、見ることのできない「ワイド中継」を懐かしく思いつつ、快適な暮らしを送らせていただきます。えっ?休日は何をしてるかって?せっかくだからあっちこっち出かけたりしてますよ。たとえば、このあいだは岩見沢でばんえい競馬を堪能してきました。平日でしたがかなり盛り上がっていましたよ。ばんえいには佐藤希世子さんという女性の騎手がいて(たぶん現役では女性騎手は彼女ひとりだけ)、彼女の馬券を買って(馬も強そうだったので)、「きよこ〜!」と叫んだりしてみました。ばんえい競馬はおもしろい!機会があれば是非、経験されたし。
 
それではみなさま、お元気でお過ごしください。
 
(2002.08.06)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第13回


レース前 緊張感漂う馬房の中

ツイてない・・・。どうして除外されるかなー、サンちゃん(ジョウテンサンデーのコトです)。厩舎の担当トラックマンから、「土曜の千八は除外が出るかも知れませんよ」と聞かされイヤな予感は無きにしも非ずだったんだけど・・・、まさかホントに除外されるとは。方やラブ(ミラクルラブ)ちゃんはいつも、ものすごい確率で入る(除外されない)のに・・・。まあ、いまさらグズグズ言ってもしかたないので話を先に進めるとしましょう。
 
そんなこんなで、サンちゃんの待望のデビュー戦は、同じ土曜日の1000メートルに再投票ということで一件落着しましたが、夫は「あのゲートの遅さじゃねえ・・・」と半ば諦めムード。かといって、じゃあレースに出るのやめれば?なんてワケにはなかなかいかないものなのです。どの馬も目標を定めて調整してきているわけですし、特にデビュー戦ともなれば、それはなおさらのこと。毎週1レースずつ1800メートル戦があるといいんですけどねえ・・・。なんとかなりませんかねえ(泣)。
 


レース後 もう笑うしかない

結果はみなさんご存知のとおりです。7着でした。鞍上の四位さんが「やはり距離が・・・。でも能力は高い」と言ってくれたので沈みかけた気持ちは少し持ち直しました。次走は3週目の千八か、4週目の千五か。馬の体調と相談して、ということになるのでしょう。POGでジョウテンサンデーをお持ちの皆様、また、そういった理由がなくてもジョウテンサンデーに注目してくださるファンの皆様、どうかこれに懲りず、サンちゃんを応援し続けてください。よろしくおねがい申し上げます。
それはそれとして。始まりましたね、札幌開催。やはり競馬をやっているといないとでは厩舎地区の雰囲気も違います。開催日はもちろんのこと、普段の日も、全体的にややテンションが高いような感じがするのは気のせいではないでしょう。札幌競馬場では重賞のある週の水曜日と木曜日は調教を自由に見学できるようになっています。馬場開場は朝5時半と早いのですが、それでもかなり大勢のファンが集まりますよ。ターフビジョンでは追い切りのリプレイが出たりもするので、万が一見逃しても大丈夫。お近くの方、また札幌界隈で夏休みをお過ごしの方など、早起きして、ぜひ一度ご来場されてみてはいかがですか。
 


宇野アナとわが息子(ヘソ出てるちゅーの)

さて管理人はといいますと、土曜日はサンちゃんの応援に、そして日曜日は散歩がてら、ラジオたんぱの宇野アナをたずねて、たんぱのブースへおじゃましました。日曜日、宇野さんは午後の実況担当でしたが「裏開催はのんびりしてるんだ」と彼が言うとおり、ブースには午前中の実況を担当した船山アナと技術スタッフ、それに宇野さんの計3人というシンプルさ。出番が来るのは実況と、結果と、本馬場入場(これは場内のみ)くらいでしたね。だからというわけではありませんが、レースの合間に、ウチの息子にヘッドホンマイクをつけて、ちょっとふざけたりしてみました。あ、でも、こんな写真公開したら、白川(次郎)さんに叱られそうだな(恐)。
 
札幌開催は9月29日まで続きます。私たち管理人一家は当初、函館に移動するというプランもあったのですが、当分の間、札幌で暮らすことになりました。函館で温泉&海の幸、というのも魅力的ではありましたがここはグッとこらえて・・・と。札幌でひとあし早く秋の気配を感じることとしましょう。それではまた。
(2002.08.16)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第14回
みなさんごきげんいかがですか、管理人です。帰ってきました、灼熱の美浦村へ。いやあ、暑いのなんのって・・・、1週間ですっかりバテバテ、おまけに夏カゼまで・・・ああノドが痛い。
 
それではまず、コトの顛末(・・・ってほどでもないんですケド)を説明しましょう。1回札幌3週目、8月25日の新馬戦(芝1800)を予定していましたジョウテンサンデーは、ソエのため出走を回避することになりました。ソエといっても「使って使えないことはない」ぐらいの軽いものだったそうですが、「無理をしないほうがいい」という四位騎手の進言もあり放牧に出すことに。おそらく年内にはより一層パワーアップしたサンちゃんの勇姿が見られるでしょう。楽しみにお待ちくださいませ。
 
そして一方のラブちゃんことミラクルラブお嬢様は、8月24日の未勝利戦に出走したものの16頭立ての16着敗退という結果、「未勝利戦において3回連続9着以下=1か月間出走停止」というルールの適用対象となり、こちらも放牧ということになりました。
 
と言うわけで担当馬2頭を手放すことになったため、私たちは泣く泣く札幌を離れることに。「行きはヨイヨイ、帰りは手ぶら〜」です。でも、まあ、「人生、捨てる神ありゃ、拾う神あり」ってなもんで、夫が3日ほど休みをもらえることになりました。めったに連休など取れないものですから、いろいろと計画を練りましたが、せっかく北海道にいるのだからと浦河へ行くことにしました。
 
浦河では、相沢厩舎の馬がよくお世話になっている吉澤ステーブルへ、そしてその吉澤ステーブルが毎日利用する巨大な調教施設「BTC」(財団法人 軽種馬育成調教センター、Blood horse Training Centerの略)を見学することにしました。BTCへは、私はおととし取材で来て以来2度目、夫はもちろん初めてでした。夫は、自分の担当馬たちが放牧先でどんな馬場を使ってどんな調教をしているのか、自分の目で確かめることができたので、いろいろ納得できるところがあったようです。
 
それから私たちは、浦河でもう1件、ユーワファルコンでお馴染みのミルファーム(http://www.millfarm.co.jp/)へ立ち寄ることに。ここでのお目当てはイベールボーという牝馬です。憶えている人はいるでしょうか。彼女は父Irish Riverの持込馬で98年の夏にデビュー、初戦勝ちを飾ったもののその後は泣かず飛ばずで、2000年4月のレースを最後に繁殖入りしました。実は、彼女はかつて夫が担当した馬なのです。夫はかつての相棒との久々の再会に「現役のときはこんなやさしい目をしたことなかったなあ」と、ちょっと照れたような顔をしていました。
 
イベ(夫は当時こう呼んでいたそう)は初仔(父・ペンタイア)を産んだ昨年、なんと育児拒否をしてしまったそうです。「乳母を借りるのに80万円くらいかかった」と、場長の清水さんは苦笑していましたが、今年はもう大丈夫。父・バブルガムフェローのとねっこをちゃんとかわいがっていましたし、お腹の中には来年産まれるアグネスタキオンの仔が宿っています。めぐりめぐって、イベの仔をまた夫が世話することもあるかもしれません。今は少なくなりましたが、母仔二代、三代に渡って担当する厩務員っているんですよね。それはそれで、いろいろ楽しみもあるのでしょう。もちろん、苦労することも多いと思いますが。
 
美浦にはマイネルトレノ(3歳500万)とフレンドリージャズ(新馬)が入厩しました。マイネルトレノは間に合えば新潟、フレンドリージャズは中山を目標に、ということです。もう夏は終わりですね。今週からは舞台こそ新潟ですが、中身は秋競馬。一層内容充実の「ワイド中継」とともに競馬を楽しみたいと思います。それではまた。
(2002.09.03)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第15回
競馬を見てて、鳥肌が立つ。そんな経験(体験?)ありますか。心臓にズシーっと響くような感覚・・・。私は、ここ10年の中ではサクラローレルの勝った春の天皇賞(96年)が一番かな。レースを見ながらシビれた感覚をまだ体が憶えています。タイムスリップしてもう一回、ナマで見たいと思うほど。でも、こういうのって人それぞれ受け止め方が違うから、たまに「え、なんで?」とか眉間にシワ寄せられたりすることも。そういうのはちょっとイヤですねえ。押し付けあわないで楽しみたいものです。
 
こういった「鳥肌級」の大きな感動はそうそう何度も味わえるものではありません。ですが思わず「おおっ!」っと口に出してしまうことは多々あります。最近ではセントウルステークスのビリーヴ。・・・の鞍上の岩田康成騎手。・・・の追いっぷり。カッコ良かったです。ハイ。あと、ファインモーションの強かったこと。恐るべし。
 
ところで。話はガラリと変わりますが、最近のショッキングなニュースはタニノギムレットの引退。屈腱炎だそうです。8月の下旬に浦河の吉澤ステーブルへ行ったとき、場長の吉澤さんが「タニノギムレットを栗東に帰したばっかりなんですよ。いやあ、肩の荷が下りた、ホッとしましたよ」と話していたのを思い出して、なんとなく切ない気持ちになりました。
 
今までに何度か、それまで何もなかった馬が突然屈腱炎と診断される、というシチュエーションに出くわしたことがあります。そこには、なんとも形容しがたい重たい空気が流れ、場に居合わせた人は誰もが無口になるのがお決まりのパターン。そしてそこから長い長い戦いが始まる場合と、すべてが終わる“THE END”の二手に道が分かれるのです。タニノギムレットは後者となりました。タニノギムレットの場合、それでも種牡馬という次なる生きる道がありましたが、いずれにせよ、究極の二者択一なのです。
 
今週号(9/21.22)の「週刊競馬ブック」で小林皓正さんが屈腱炎のことに少し触れられていました。その中に「屈腱炎治療の特効薬ができれば、それはノーベル賞受賞に匹敵するぐらいの価値がある」というような一文がありました。本当にそうだと思います。でも、獣医学のことはよくわかりませんが、今はまだ現実味がないように思えてなりません。
 
ちなみに屈腱炎のことを競馬の世界では「エビ」と言います。脚のウラの筋がプクーっと腫れた格好がエビの腹に似ているからと教えられました。だから、たとえばお祝いの席でエビが出たとしても、厩務員の中には頑なに手をつけない人もいます。手をつけないどころか、「なんでエビを出すんだ」と、怒り出した人もいました。ホントの話です。
 
いつも思うことですが、レースの前後は「とにかく無事で」「無事でなにより」という気持ち、これだけは変わりません。そうでなくてはどんな感動のレースも盛り上がりませんから。さて、来週から早くも秋のG1戦線が始まります。新潟で競馬をやっているが故、秋と言われてもちょっとピンと来ませんが、いやいや、そんなこと言ってるとあっというまに取り残されますよ、気を引き締めていきましょう(・・・と自分に言い聞かせて)。
(2002.09.20)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第16回
10月だというのに、暑い日が続きますね。さすがに8月頃のうだるような暑さとは質が違いますが、それでもこの日差しはまだまだ夏のもの。いったいどうなっているんでしょうか。ま、主婦といたしましては洗濯物がカラっと乾くというささやかな幸せを感じることができるので、これはこれでヨシとしましょうか。
 


こんな感じ?

主婦といえば(いや、主婦は関係ないかな?)最近私は「100円ショップ」にハマっています。以前はたまにのぞくことはあっても、店内のあまりの品数の多さに圧倒され結局なにも買わずに店を出るか、さもなければあっちこっち目移りした挙句にいらないものばかり買ってしまうかのどちらかでした。ところが今は違います。あるとき「引っ掛けて収納したい」と、5連のフック(粘着テープ仕様)を買いにいったのがマイブームの始まりでした。


これも100円!中身は違うよ

以来、週に2〜3回は通っています。買うものと言えばカゴとか、保存容器とか、綿棒とか、子供のお菓子とか。まるで他愛のないものばかりです。とにかく目的を決めて行けばいいということに気づきました。欲しいものをきちんと決めて、あるいはイメージしてから店へ入ること。そうすれば絶対に無駄な買い物はしません。このマイブーム、しばらく続きそうです。
さて、ジョウテンサンデーに関してのお知らせ。サンちゃんは放牧先の浦河・吉澤ステーブルを離れ、福島にある天栄トレーニングセンター内の同じく吉澤ステーブルに移動しました。そこでもう少し乗り込み、近く美浦へ帰厩の予定です。復帰は次開催の中山となるでしょう。最近の写真を見せてもらいましたが、かなりパワーアップしたようですよ。どうかお楽しみに。
 
以上、管理人の近況でした。しばらく中山開催が続くので、ちょくちょく競馬場まで出かけようと思っています。まるまる太った赤ちゃん抱えて、取材証を付けている怪しげな女がいたら、それは間違いなく私です。どうか、遠くからそっと見守ってやってください(笑)。それではまた。
(2002.10.08)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第17回
ようやく秋らしくなりました。ご多分にもれず私も季節の変わり目には弱いほうで、ここのところ鼻がムズムズしてなりません。傍らでは息子も鼻水タラタラ。こんなことで“親子”を感じてしまう今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 
それにしても秋晴れっていいですね〜。さわやかで気持ちがいい。先日は夫と息子と3人で、霞ヶ浦のほとりにある公園へ出かけてきました。芝生の上でお弁当を広げて・・・だと良かったんですが、とりあえずは近所のハンバーガー屋でランチを調達。でも太陽の下で食べるハンバーガーは格別の味。旨かったなあ〜。
 
秋晴れと言えば、絶好の競馬日和でもあります。中山競馬場へ行って来ました。12日の土曜日、今回はこのホームページの更新作業を手伝ってもらっているSさんと、彼女のお母さんと待ち合わせての競馬観戦。二人とも無類の動物好きということで、パドックで馬を見る目がキラキラしてましたね。
 
さて、肝心のレースはというと、我が夫の担当馬マイネルトレノは健闘空しく5着でした。休み明けにしては上々の内容だったように思いますが、体調的にいまひとつ・・・ということで、再度放牧に出されました。復帰は来年になるのでしょうか。トレノは誰が手を出しても決して噛みついたりしない、本当におとなしい馬。次に帰って来たら、また私たちを癒してもらうとしましょう。
 
さて、トレノと入れ替わりに厩舎に帰ってきたのは、サンちゃんことジョウテンサンデー。夫いわく、「変わってない(苦笑)」。思うに、変わってないのは、“やんちゃ”なところ。厩舎をのぞいたらさっそく噛みついてきました。まったく、トレノの爪の垢でも煎じておくんだった・・・(笑)。放牧明けとは言っても、吉澤ステーブルでしっかり乗ってもらっていたので、体はほとんど仕上がっているようです。夏当時と比べて、目つきが鋭く男前になったかも。

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「どう?変わった?」
 
復帰は予定通り1週目の芝1800メートル。どうか除外のないことを祈ります。そして、もう1頭のフレンドリージャズ(父ブラックタイアフェア)の方もデビューに向け着々と準備中。こちらは17日の水曜日に初めて強い追い切りをしたそうです。「ヨシユキ(横山義行騎手)は追って味があるって」と夫。サンちゃん同様1週目、芝1600メートルを予定しています。2頭ともどうか、あたたかい声援を送ってやってくださいませ。
 
秋華賞、菊花賞が終って、天皇賞。1週おいてエリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ。その次はもうジャパンカップ。この先の気の抜けない数週間を、みなさまどうぞ「ワイド中継」とともに競馬をお楽しみください。
 
追記:21日月曜日、朝の仕事から戻った夫に井西泰政騎手の事故のことを聞いて、ほんとうに驚きました。まだ20歳、ご両親のお気持ちを思うと心が痛みます。心より冥福をお祈りいたします。
(2002.10.22)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第18回
シンボリクリスエスが秋の天皇賞を制したのはご存知のとおり。3歳馬が勝ったということがどれほどすごいことなのか。我が家に届く某スポーツ新聞には、「87年に3歳馬が出走できるようになってからの16年間で3歳馬が出走したのはわずか11頭しかいない」と書いてありました。で、勝ったのは96年バブルガムフェロー以来の快挙ということ。おそるべし、チーム・フジサワであります。
 
そんな興奮冷めやらぬレース翌日の月曜日、掃除機をかける私の後を這ってついてくる我が息子の顔を見てふと思ったのであります。
「この子もシンボリクリスエスにならないものか」と。
 
私はこれまで“子育て”という言葉に、ずっと違和感を持っていました。子に対し親がやるべきことは、おむつを替えてミルクを飲ませゴハンを食べさせること、あとは求めてくる限り抱きしめて触れ合うこと。これだけで十分だと思っていました。“子育て”なんて言葉は立派過ぎると。
 
が、しかし。かのシンボリクリスエスの若く、凛々しい姿に私は心を動かされてしまったかもしれません。もしや、我が子も彼のようになれるかもしれない・・・まだ10ヶ月、未来への可能性は無限大・・・。ああ、親バカというものはこうして出来上がるのでしょうか。
 
3歳にして天皇賞を勝ったシンボリクリスエス。まず、彼は、何よりクレバーなんでしょうねえ。それは、お父さんのクリスエス、お母さんのティーケイ、そしてチーム・フジサワのスタッフおよび彼に大事なことを教え込んだジョッキーたち、さかのぼっては育成牧場、生まれ故郷で彼に携わった人たちすべての努力の甲斐あってのこと。つまりそれを我が子に置きかえて考えると、その役割のほとんどを私と夫でやらなくては、ということになります。それ以前に“持って生まれたもの”という重要なポイントを抜きには語れないのも事実。ああ、なんだかやる気が失せてきた〜(泣)。
 
ちょ、ちょっと待って。閃いた。灯台下暗し。我がジョウテンブレーヴだって、3歳の秋に古馬との対決を制しているではないか。さすがにG1というわけにはいかないけど、ブレーヴはその後毎年1つずつ、4年連続で重賞を勝つという離れ業(?)をやっているし。そうだ、シンボリクリスエス改め、ジョウテンブレーヴを目指そう。そっちのほうが我が子にも合っている。いまひとつ、おりこうさんじゃないところなんか、かえってカワイイ。(かもしれない)
 
さ〜て、目標は決まった!ところで、まずは、何からやればいいのでしょうか、いったい・・・(笑)。
(2002.10.29)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第19回
最近、週末土曜、日曜のどちらかは中山競馬場へ行ってます。美浦村から中山までの道のりを馬運車は高速道路を利用しますが、人間だけの場合はだいたい一般道を使いますね。龍ヶ崎を抜けて利根川を渡り、木下街道をのんびり走ると昼間ならだいたい1時間半ぐらいで到着。距離にして50キロ前後なんでしょうか、慣れれば近く感じるものです。
 
先週の日曜日、フレンドリージャズが出走する3レースに間に合うようにと家を午前8時前に出て車を走らせていたところ、道端のところどころでゴミ拾いをするボランティアの人たちを見かけました。良く見ると彼らがさげているゴミ袋の中身は空き缶。それもたくさん。道路に空き缶を捨てる人が何人もいるのでしょうか・・・、不思議です。別に私が良い子ちゃんなワケじゃないと思いますよ。どう考えたって、何年経っても土に返らないようなものを道端に投げ捨てるなんておかしいですよねぇ。もし、そんなことをやっている人が周囲にいたら、「やめなよ、街が汚れるから」といいましょう、是非。
 
そんなこと考えながら競馬場に到着してみると、フレンドリージャズは何と1番人気になっていたのでビックリ。でも結果は4着でした。レース前、松本憲二さんに「今日負けたら恥ずかしいぞぉぉ〜」なんて言われてて、で、ホントに負けてしまって、みんなに「残念だったね」と言われたときに返す気の利いた文句も浮かばなかったので(最初からそんなモノは用意していなかったし)、もう、さっさと帰りましたよ。いやいや、1つ勝つって大変なんですよ、マジでね。はい、次はサンちゃんの出番です。ぜひとも応援よろしくお願いします。
 
話は変わりますが、先日久々に朝の調教を見ようと南馬場のスタンドを訪れたところ、国枝栄調教師に会いました。ちょっとした雑談に始まり、話はソルティビッドホッカイゲントクの栗東出張のことに。これは京都のレースに出走する馬のコンディションを第一に考えたこと、でも師には、昨今の東西格差を調教施設の面から検証する・・・という別の目的もあったということでした。そのために、なんと栗東入りした最初の数日間は、厩務員も調教助手も誰も同行せず、師ひとりですべてをこなしたのだそうです。「とにかく右も左もわからないから、池江厩舎の馬たちの後ろをずっとついていったんだ。すごい馬がいっぱいいたよ、オープン馬ばっかり。ノーリーズンとかね」。もちろん追い切りも自分でやったし、馬の手入れもぬかりなし、だったそうですが寝藁あげだけは途中で挫折、森厩舎から使い捨てできる、寝藁の代わりになるもの(なんと言っていたか忘れてしまった)を分けてもらったそうです。「慣れない仕事ばかりで何をやるにも時間ばっかりかかってしょうがなかったよ。やっぱり“餅は餅屋”だね」というわけで、レースが近づいたところで“本業”の厩務員と交代したのだそうです。調教施設については、特に坂路の違いを大きく感じてきたと話していました。栗東の方が200メートル長いのはよく知られていることですが、それだけではなく、帰り馬道の環境とか、スタート地点やゴール地点の使い勝手や安全性などにも、美浦には改善すべき点が多いのだということでした。
 
調教施設を改善するのはたやすいことではないけれど、明らかに格差があるのがわかっているのに、指をくわえて見ているわけにはいかない・・・、国枝師を今回の行動に駆り立てたのは、そんな気持ちからなのでしょうか。簡単なことではないけれど、馬たちが気持ちよく調教できて、安全で、さらにパワーアップできるような、そんな施設ができればいいと思います。あくまでも馬本位で。
 


大好きな小島友実アナ(ラジオたんぱで活躍中)と。
ちなみに後ろ姿は松本憲二さんん

わが息子の“調教”も着々進行中。とはいってもまだ“馴致”の段階ですけどね。最近は数秒程度なら立っていられるようになりました。歩き出すまでもうすぐなのでしょうか。早く抱っこから開放されたい!息子はかなりヘビー級なので、今は毎朝起きると腕がしびれて大変(泣)。でも歩いたら歩いたで、また大変なんでしょうね。追っかけて走ったら息が切れるかも。調教が必要なのは私ですね。はい、がんばります。それではまた。
(2002.11.12)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第20回
筑波山に行ってきました。途中まで車、頂上まではロープウエイだからと軽い気持ちで挑んでみたものの、山頂付近は結構歩くものですね〜。息子(10.6キロ)を抱えて(もちろん抱っこひもでしばって・・・)必死に登りましたよ。この冬はスノーボードに行こうと思っているので、その体力づくりだ!と自分に言い聞かせながら。でもなぜか予想に反して筋肉痛にはなりませんでした。毎日息子を持ち上げているうちに、筋力アップしたのかもしれません(笑)。
 
さてさて、競馬のお話。サンちゃんことジョウテンサンデーの休み明け2戦目は9着という結果でした。敗因についてはいろんなことが考えられるのでしょうが、つべこべ言ってもしょうがないのです。夫は変わらず、黙々と仕事をしています。まだまだ見限らないでくださいね。そして、一方のフレンドリージャズは、前走後にソエが出たため一休み。とは言っても、今開催には使えそうだということですからご心配なく、引き続き応援してやってください。
 


ボクもふゆじたく

では、ちょっとした小ネタを。ジャパンカップが終って季節は師走間近。日々寒くなって参りました。皆さんは薄着派ですか、それとも厚着派ですか。ワタシは基本的には薄着派です。モコモコ重ね着するのが苦手なこともあるのですが、今は息子と常に密着状態(?)にあるので薄着必至。それはもちろん息子のぬくもりを肌で感じられるからということもあるのですが、それよりもなによりも、10キロ超の赤ちゃんを抱っこして、あっちこっち歩き回ると、いつのまにか汗だくになってしまうからなのです。以前は取材でロケに出るときなど、待ち時間などがわりとあったりしたものですから、それはそれは防寒対策を徹底していたんですけどね。生活が変わると、身につけるものもだいぶ変わるものです。
 
そんなわけで、先日競馬場へ行ったときに「ワイド中継」のスタッフたちの着ているものをチェックしてみました。さすがにゴール前カメラや検量室前カメラ担当の人たちは、常に外にいるのでかなり厚着、誰もが暖かそうなジャンバーやコートを着ていました。一方で、ブースからの撮影となるパドックカメラ担当の人は上着を脱いでお仕事。ただ、これは中山競馬場だけの話。東京競馬場はトキノミノル像の隣で吹きっさらしに耐えなければならないのです。また、出演者陣も悲喜こもごも。まず、スタジオ解説席はオープンエアとはいうものの、照明をたくさん点けるので外よりはだいぶ過ごしやすいと思います。寒いのはやっぱり検量室リポートの目黒さん。そして、もしかするとそれ以上に寒いのが実況放送席に座る長岡さんと松本さんと松沢さんかもしれません。先週の週間「出来事」にも書いてあったとおり、松本さんはとにかく寒さに弱いのです。たぶん今週あたりからコート着用なのではないでしょうか。そして画面には出ませんが、実は高価なあったかい下着を身に着けるのです(バラしてゴメンなさい)。今度、あったかいコーヒーを差し入れしますね〜。


高林さんはなんと半そで!


さすがのアツコも寒いのだ!


検量室前担当のヨシノブくん


ゴール前担当のツッチー、
帽子は必需品


パドック担当のエミちゃんは
コートを脱いで


実況放送席、ここは寒い!


サンちゃんも馬服着用

防寒といえば、さて、馬は・・・?この時期、サンちゃんたちも厩の中では馬服を着ています。馬は毛足が短くて皮膚が薄いから寒さに敏感なのかもしれませんね。これからの季節は、レースを終えた馬たちの体からモワモワモワーっと湯気が上がります。これ、私の好きな風景。中山競馬場ならウイナーズサークル付近にいると見ることができますよ。オススメです。ぜひ、冬を感じてくださいね。


マユちゃん久しぶり

最後に。このあいだ中山競馬場で久しぶりに板倉真由子(元騎手、現在は前田厩舎調教助手)に会いました。変わらずに元気でしたよ。息子が大きくなって本人がやりたいと言ったら、彼女に馬乗りを教えてもらう約束をしています。もちろん騎手にしようとか大それたことは、少しも考えてないんですけどね。せっかく美浦に生まれて育つのなら・・・と、そんな感じです。マユちゃん、そのときはよろしく。
(2002.11.26)

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