美浦村通信「管理人のひとりごと」 第91回
ダービーが終わった。まずはキングカメハメハの強さに敬意を表するほかない。ゴール後もまったく浮かれたそぶりを見せなかった安藤勝己騎手は、非常にクールでかっこよかったが、ハデめのアクションを期待したマスコミにとってはちょっと物足りなかったのかもしれない。
 
さて、レース後、気に掛かったことが2つ。まずはコスモバルクが昨秋からJRAの舞台で活躍し続けたことは、果たしてどれだけの意味を持っているのだろうか、ということ。彼の存在は、外厩制度の是非とあわせて語られることが多かったが、それが今後の競馬にどれだけ反映されていくのかが最も気になるところだ。それから、2着から7着までを占めたのがSS産駒だという脅威。数年後、サンデーサイレンスの直仔がいなくなった競馬場を想像するのはかなり困難だ。馬柱の血統欄はバラエティに富んで、今と全く違った様相となるのだろうか。それとも脈々とSSの血が流れていくのだろうか。ある意味、楽しみでもある。
 
そうそう、例の“G1勝ち馬当てゲーム”。ダービーはトライフェクタ対象レースだったが、指名は1着ハーツクライ、2着ハイアーゲーム、3着キングカメハメハの順。ちょっと順番が違ってただけなのである。(ダメ?)
 
今週は安田記念。ジョウテンブレーヴの馬房にいくと、紺地に黄色字のG1特別ゼッケンが掛けてあり、それだけでとても爽快な気分に浸れた。あとは週末の晴天を願うのみ。どうか無事にレースの日を迎えられますように。
(2004.06.01)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第92回
「おばはん、頑固だから」。安田記念の後、武豊騎手はファインモーションについて、このように話したとか。月曜日の新聞に書いてあったこと。そのときの表情や漂う空気などを感じることはできない。けど、紙面から受けた印象は、あまりいいものではなかった。もしや彼らの間には深い溝ができてしまったのだろうか。愛情を込めての“おばはん”呼ばわりならいいけど。ちょっとだけ後味が悪かった出来事である。
 
その、ファインモーションよりもひとつ前の着順でゴール板を通過したジョウテンブレーヴ。朝からの降雨で馬場は苦手なやや重になっていたが、負けた理由はそこにはないと思う。やはりG1となると、なにもかもが厳しい。馬体はいつもより一回り小さく見えてしまった。それでも昨秋から休みなく走り続けてきたのだから、ほめてやらなけらばならない。春先には引退の二文字すらささやかれたが、今後も現役続行でいくことが決まった。まずは疲れを取るために放牧だ。そして、秋からまた走り続ける。
 
それにしても。アンカツさんは、すばらしい。
 
さて、入梅。日曜日の東京競馬場は雨がよく降った。雨は危険だし、余計な体力を消耗する。息子はそこらじゅうでツルツルすべりまくり、疲れた挙句に帰り道は“抱っこ〜”。傘を差しての抱っこはかなりきついので、励まし続け、休み休み歩かせた。東京競馬場は広くて爽快だけど、それも時と場合によりだと痛感した次第だ。重馬場不得意馬の気持ちもわかるような気がする。
 
その東京競馬も今週で終わり。来週からは福島、そして函館が始まる。いわゆる“ローカル競馬”だ。福島は基本的に滞在競馬はないが、函館へはすでに馬や人々が移動し始めている。函館からはつい最近、桜の季節が終わった、という便りが届いたばかり。まだまだ寒いのだろう。「今年もいくの?」。トレセン内ではそんな会話がこの季節の挨拶がわり。ああ、今年も行けるかなぁ・・・。
(2004.06.08)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第93回
予定通り、ジョウテンブレーヴは放牧へいった。替わって入ってきたのは、レディーダービーという2歳牝馬。そう、ウメノファイバーの初仔だ。ファイバーが勝った99年のオークスから丸5年。早いものだな。父はスペシャルウィーク。ならば、いかにも東京競馬場で走りそうな血統だ。あとは器の問題だけど、顔つきをみると“おりこうさん”タイプ。ま、かなり贔屓目が入っているけど。不思議なのは毛色。スペシャルウィークはご存知の通り黒鹿毛、ウメノファイバーは鹿毛。なのに、レディーダービーはきれいな栗毛と出た。これは母の父、サクラユタカオー譲りなのだろう。きれいな鼻白もよく似ている。デビューが楽しみだ。
 
ところで。かねてから注目していた馬、ルポルタージュだが、今回は負けてしまった。4着。松永幹夫騎手のコメントによると、どうやら頭を下げているときにゲートが開いてしまい、出遅れてしまったそうだ。それに時計の速い馬場は合わないらしい。あと何回、2着を続けらるだろうかと楽しみにしていたのだが、残念だ。けど、こうしてポロっと負けてしまうと、それはそれで流れも変わってくるかもしれない。次は勝てるかもしれない。当分は目が話せない存在だ。
 
さて、今週から福島が始まる。夏の福島開催はぜひ行きたいと思っていた。理由のひとつは「さくらんぼ」。さくらんぼは、というより果物は全般的に好物というワケでもないのだけど、ご当地モノにはチト弱い私・・・。買ってすぐ、その場で食べたいのだ。予定では、たぶん、行けると思うので、そのあかつきには、最高級の“佐藤錦”をゲットしようと計画中なのである。(笑)
(2004.06.16)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第94回
先日、岡部幸雄騎手が2900勝目を挙げた。これはもちろん、いままでの中央競馬ではトップの数字。いずれ、武豊騎手あたりが追いついてはくるのだろうが、それでも現段階では“前人未到”の記録なのである。岡部騎手はこれまでの区切りの勝利に際し、「通過点ですから」と話すことが多かったと思う。しかし今回は「ここまでこれるとは思いませんでした。ファンの皆様が応援してくださるのはとてもありがたいと思っています」とコメントを発表した。これは、やはり2800勝から2900勝に至るあいだに、あの長い休養期間があったからなのかもしれない。
 
私は、ワイド中継のディレクターをしていたころ、この区切りの勝利のたびに使われる「達成」という言葉について、ひどくこだわって考えていた。「達成」というのは“成し遂げる”という意味だから、たとえば今回の岡部騎手の2900勝に「達成」という言葉を使っていいのだろうか・・・「達成」を使うにはあまりにも中途半端な数字ではないだろうか・・・と、悩み続けていたのです。
 
「なんだって、いいじゃないのさ、そんなの」。そう言ってしまえばそれまでなのだけど。どう思いますか、みなさん。
 
JRAでは○百勝の○のところと日付の部分を、そのつど書き直せるように作ったプレートを各競馬場ごとに用意して待っているし、記録達成の可能性が高い日は、花束も用意している。初勝利も100勝も、300勝も、500勝も、1000勝も、1100勝も、1200勝・・・も基本的には同じスタイル。ただ、初勝利や、500、1000などの大きな区切りにはインタビューをやったりする。そもそも、区切りの勝利にクローズアップするのは、その機会を利用してファンに肉声を届ける、という意味合いがあるのだ。(ちなみに、その用意された花束をもっとも多く、日の目に見せられなかったのは、イタクラマユコではないかと思っているが)
 
まったく、話があっちこっち飛んでしまい、申し訳ない。つまり、なにが言いたいのかというと、まあ、「達成」という言葉を、便利だからといって、じゃんじゃん使いまくっていいのだろうか・・ということなのです。
 
かと言って、「達成」以外に何と表現したらよいのか、あまりピンとこないもの事実。私はよく、「××騎手○○勝」とテロップにして、言葉で「××騎手が○○勝を挙げました。おめでとうございます云々」と補足したりしてました。そういった“手”を使いながらも、これじゃ、いっそこだわりを捨てて「達成」にしちゃえば、スッキリしてていいんだけどなぁ・・・などと思いつつ。
(2004.06.16)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第95回
日曜といえども、息子は朝から家中を駆け回っているし、夫はこの季節だと10時前後には仕事を終えて帰宅するので、午前中はなにかと忙しい。それでもグリーンチャンネルをつけっぱなしにして、レースの時間にはテレビの前へいくようにしている。
 
先週の日曜日の福島で、1レース、2レースと二本柳壮騎手が連勝した。1レースが1番人気、2レースが4番人気と人気上位の馬だったが、なんと、続く3レースでは13番人気のケイアイグランジャであわや、ハナ差の2着だった。惜しくも3連勝とはいかなかったが、なかなかの活躍ぶりだった。
 
二本柳壮騎手のおじいさんは、父方が二本柳俊夫元調教師、母方があの、野平祐二元調教師。血統的な背景には申し分ないのだが、本人はなんとも欲のない人間に思えてならない。このところ、しばらく顔をみていないので、最近の壮騎手のことはよくわからないけど、私が知っている限りでは、“七光り”などなんのその、マイペースでやさしく、おっとりとした好青年なのである。
 
99年のデビューだから、今年で6年目。勝ち鞍は通算で175勝(6/27終了現在)。決して多くはないが、毎年コンスタントに勝ち星を重ねているという印象だ。昨年はカブトヤマ記念をストロングブラッドで勝って、初めての重賞も手にしている。
 
所属する鈴木康弘厩舎の大竹助手がよく、壮騎手にまつわるエピソードを話してくれた。どれもこれも「おいおいっ」と突っ込みを入れたくなるものだったが、その中でも忘れられないのがこれ。「壮は朝に弱いんだよ。こないだね、モーニングコールをして起こしてやったんだけどね、電話に出たはずの壮がいつまでも来ないんだよ。結局、あとで聞いたら、若駒寮(独身寮)の階段で倒れて眠ってたらしい。やんなっちゃうよね〜(爆笑)」。
 
たしかに大物には違いないのだ。もっと出世していいのだと思う。この夏あたり、ブレイクするのではないか・・・とひそかに願っているのだが、いかに。
(2004.06.29)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第96回
今、「牛久大仏」にハマっています。トレセンからは車でだいたい15〜20分くらいの場所にあり、南馬場のスタンドからもみることができます。牛久大仏の特徴は、とにかくでかいこと。高さ120メートルは世界一で、かのギネスブックにも正式に登録されたのだそうです。どのぐらいすごいかというと、牛久大仏の手のひらに、奈良の大仏が乗っかってしまう・・・ぐらいすごいのです。大仏様の胎内にはエレベーターがあり、地上85メートルの高さまで(だいたい胸の位置)上がることができます。そして、大仏のあしもとには広大な敷地がひろがり、四季折々の花や、りすやうさぎのいる小動物公園があり、庭園の池ではコイが大きな口をパクパクさせ、エサをもらうのを待っています。(詳しくはhttp://daibutu.net/をご覧あれ)
 
牛久大仏には、夫が当番などで休日でも遠出のできない日などによく出かけます。園内に入るのには500円(大仏胎内に入るには800円)の入場料がかかりますが、入ってしまえばそこには、大仏以外の建物はほとんどない。車も通らないので、子どもを放しておくのにもまったく心配がないのです。目の前にそびえ立つ大仏様をあしもとから見上げると、なぜかとても心が安らぎ穏やかな気持ちになれるのは不思議。先日は、はじめて胎内にも入りました。
 
庭園のすぐ隣には、「牛久浄苑」があり、おそらく週末はかなりの人出があるのでしょうが、平日はいつ訪れても、ほとんど貸切状態です。とても贅沢な時間を過ごしているように感じます。園内は飲食の持込みが自由なのだそうです。今は暑いのでちょっと勘弁ですが、秋になったら、芝生でお弁当、というのもよさそうです。
 
ふと、仏教について学んでみたいという気持ちがわいてきました。そして、そんな気持ちを持っている自分に少し驚いています。年をとったのかなぁ・・・。
(2004.07.06)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第97回
梅雨が明けた。入梅前後は、まとまった雨もあり、梅雨らしい梅雨だと感じていたが、このところは猛暑続きで、すっかり真夏の日々が続いている。昨年のような冷夏よりはずっとマシだが、あんまり暑いのもねえ・・・。
 
昨日、函館にいる友人からメールがきて、「最高気温は21度。こどもとノンビリ散歩をしていると、少々肌寒い」と近況を知らせてくれた。返信に「こちらはベランダで毎日、プール三昧」と記すと、「まだ一度もプールに入ろうなんて思ったことはない」と再び返事がきた。同じ日本で、この違い。我々も、もう少しこの暑さを“堪能”したら、ぼちぼち北上したいとも、思うのだが。
 
先週末は、福島へいく予定だったが、ジュライワンが新馬戦を除外されてしまい、計画は中止になってしまった。極上の「佐藤錦」を食べる楽しみは失ってしまったが、新潟へいくのは3年ぶりだから、それはそれで楽しみにしている。仕切り直しは今週か、来週か。
 
こうして私はいつも、どこかへ出かけることばかり考えているのだけど、息子もすっかりそんな生活に慣れてしまったのか、毎日毎日「今日はどこいくの?」とたずねてくるようになってしまった。問題はやっぱり“先立つもの”か。口座の数字が少しずつ目減りしている、今日この頃。さらなる馬たちの活躍を願うばかりなのである。
(2004.07.13)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第98回
昨年の今頃は、もうとっくに“美浦村通信”改め“函館だより”になっていた。マジでストーブに当たる写真を載せたりしていたのが、遠い昔のようで、懐かしさすら感じる。最近は、グリーンチャンネルで函館競馬場の映像が流れるたびに、「函館山が呼んでるぜぃ」などと叫んだりもしているが、未だ北上の予定はない。
 
その函館では、今週、函館記念が行われる。出れば間違いなく人気になるであろうファインモーション陣営が「ハンデが56.5キロまでなら出走」などと、ハンデキャッパー相手に駆け引きをしていたようだが、結局課せられた斤量は57キロ。出否はいかに。賛否両論あるかと思うが、個人的な意見としては、こういう駆け引きはあってもいいのだと思う。
 
馬のことを考えれば、少しでも軽い斤量をと願うのは、当たり前のこと。ましてや牝馬ならなおさらだろう。今回、ファインモーションが背負う57キロは、牡馬ならば59キロに相当する。ファインモーションを56.5キロで出走させるために、他の馬のハンデを0.5キロずつ下げても、これといって問題ないような気もするが、どうなんだろう。このレースの最軽量ハンデは49キロが2頭。-0.5キロで48.5キロ。ハンデの下限は“一応”48キロなんだし、問題ないようにも思うが。(一応、というのは、騎手の体重の関係で、事実上の下限が48キロということ。厳密にいえば、45キロでも40キロでも、数字上では出せるハズなのである)
 
ハンデ戦ではないが、先週の北九州記念では三冠牝馬スティルインラブが58キロを背負い、惨敗した。このレースは、いわゆる賞金別定戦で、4歳以上56キロ(牝馬2キロ減)を基準に、たとえば「4歳4000万円超過馬は超過額3000万円毎に1キロ増」という規定に基づいて斤量を決定する。つまり、スティルインラブは54キロに、稼いだ賞金分が4キロ追加されて、58キロになったのだ。スティルインラブはこれから先もずっと、重い斤量とともに戦っていかなくてはならない。実績があるのだから・・・といってしまえばそれまでだが、古馬になったとたん、戦う相手の強化と重い斤量という、いきなり高いハードルを超えなくてはならないのでは、少々、かわいそうにも思う。
 
さて、今週は久しぶりの競馬観戦だ。3年ぶりの新潟へ、出かけてみようと思う。新潟へは10年以上も通ったが、その間一度も訪れたことのなかった月岡温泉に、今回はじめて泊まる予定だ。競馬をよく知らない友人も同行する。あとはレースでの好結果を願うばかりである。勝たせてやりたいと、贅沢な望みもあるけど、とにかく精一杯の応援をしてこようと思う。
(2004.07.20)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第99回
ファインモーションの出否が話題となった函館記念は、結局いつものように、武豊騎手のお墨付き(太鼓判?)で、“ま〜るく”収まった形となったようだ。結果はそのファインモーションが2着。勝ったのはクラフトワークだった。自分と同じ年のノリさんが、今年もまだまだバリバリがんばっているのは、心強い。
 
さて、そんな中、私たちは新潟競馬場へ。新馬戦に出走するジュライワンの応援・・・にかこつけて、土曜日は月岡温泉に泊まってのんびりと過ごした。月岡から競馬場までは、新潟駅で借りたレンタカーで向かった。十年以上も通いなれた競馬場周辺の道路を走りながら、3年ぶりの空白がすっかり埋まってしまったような感覚になったのが不思議だったが、競馬場の中はすっかり様変わりしていて、たしか辞める直前に2〜3回来たはずなのに、関係者用の入り口の場所がわからなくなっていた。感覚と記憶というものは、別のものなんだなぁ。
 
ジュライワンは7着だったけど、内容的には悲観するところはなかったので、よかったと思っている。今後の予定はまだわからないが、まずは無事に帰厩できたので一安心だ。
 


「たのしいよ!」

新潟競馬場は、家族みんなで楽しめるように作られたアミューズメントパークになっていた。新装初年度には確かこんなに充実していなかったはず。パドック横(旧パドック跡地)には、広い公園があり、水遊びができるスペースもあった。息子は着ているものを脱ぎ捨て、バシャバシャと水に突進していったが、今度はスタンド側にあるボールプールをみつけて、裸のまま走り出してしまった。子どもたちにとっては、最高の空間なのだろう。ふと、まわりを見渡すと、付き添いのおとなたちは、誰もが暑さでヘロヘロの表情をしていたけど。(笑)
 
皆様もぜひ、まだ夏休みの予定が決まっていなければ、どうぞ新潟競馬場へおでかけください。小さなお子様連れの方は、水着をお忘れなく。(写真参照・・・)
(2004.07.27)

美浦村通信「管理人のひとりごと」 第100回
世間に向けて、様々な犯罪、事故、災害のニュースがとめどなく流れ続ける今日この頃。なぜ、これほどまでによからぬことが起こり続けるのか、と問う前に、実は今までも同じようなことが、どこかしらで起こっていたのではないか、だけど、すべてが表に出なかっただけではないか、と考えるのである。誰にでも知る権利はあるのだけど、もしかしたら、やっぱり、今の世の中、情報は無駄に流れすぎなのではないかと、わたしは思う。
 
世知辛い世の中だと人はいう。けど、決して悪いことばかりではないのだと思っている。
 
ある日の夕刻。息子を保育園に迎えにいこうと車を走らせていると、突然の夕立に見舞われた。ワイパーを最速にしなければ凌げないほどの豪雨。ふと外に目をやると、学校帰りとみられる女子高生らしき2人組が立ち往生していた。一人はカサを持っているが、もう一人は持っていない。それよりも雨が強くて前に進むことができない。かわいそうだけど、自分は車の中からみているしかないと思いながら信号待ちをしていた。すると、2台前にいた大型トラックの運転席から、1本のカサが投げられたのだ。しかし、投げられたほうの女子高生は、それにしばらく気づかなかった。そうしているうちに信号が青に変わり、トラックが走り出してしまったころ、ようやく女子高生は事態を飲み込み、次の瞬間、そのトラックを追って猛然と走り出したのだ。「ありがとう」をいうために・・・。
 
いつも、何か人の役に立ちたいと思って暮らしているが、いざ、困っている人をみても、なかなか手を出せないということがたびたびある。だからこういう出来事に遭遇すると、心が改まる。いつもやさしい気持ちを、少しでいいから持ち続けていたいと思う。
 
暑くても穏やかな気持ちでいたいと、月岡の旅館でもらった風鈴を窓につるしてみた。「ちりん」という小さな音色を期待していたが、ちょっと違う。「ぢりーん」。そう聞こえてくる。余計、暑く感じるような気がして、風の当たらないところに移動してしまった。風鈴にもいろいろあるんだなぁ。
 
そうそう。今週の月曜日、大井競馬場でミスターピンクこと、内田利雄騎手のライブがあるというので見に行った。相変わらずとぼけたトークが微妙な雰囲気だったが、デビュー曲(?)の「あかね」を聴きながら、取材で何度も足を運んだ宇都宮競馬場の風景を懐かしく思い出すことができた。ひまわるさんたちも、元気そうで何より。ステージ前にはたくさんのお客さんが集まって、大盛況でした!


こんばんは〜


ミスターピンクですっ!

(2004.08.03)

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