長岡一也の岡目八目 第168回
待ちに待ったと言うべきかどうか、いよいよ3連単が全国的にスタートします。様々な種類の馬券の中でも、最もギャンブル色の強いもので、それだけ魅力はあります。
 
試行発売された札幌では、一応の成果はありました。と言っても、これは主催者側の見方で、本当のところはある期間を経過しないと結論は出せないでしょう。
 
実際どの程度の割合で適中させられるかは、全く想像がつきませんから。
 
とにかく、競馬とのつき合い方が健全になったからこそ、この様な馬券が登場したとも考えられ、上手に対応していきたいものです。新しいやり方、これをあみ出すことが先決で、巧くやっていったら面白いことになるかもしれません。
 
より精度の高い検討、あるいは、それが無理なら、より運の強さが成果につながることになるにせよ、どのようなケースが3連単にふさわしいか、色々な研究成果が述べられることになるでしょう。
 
それにつけても、今ほど競馬の馬券色が強くなったことはありません。しっかり自分のスタンスを決めておかないと、どんどん迷路に入り込んでいってしまいます。
 
馬券の種類が沢山あるのは、ファンの立場からすれば楽しいのは確かです。ですが、ここで競馬の基本をしっかり見据え直さなければならないでしょう。
 
レースは、何が1着で入るかを中心に見ていくものですから、どう買うかの前に、何が勝つかに視点をおくべきでしょう。その検討の手順を習慣化することで、どう買うかの先が見えてくる筈です。どの種類の馬券にするかは、この時点での判断になります。
 
誰しもが目指す馬券の達人への道ですが、それが茨の道であることはわかり切っています。どれだけ競馬に使っていいかをつかんでいる人が、長い競馬ファンだということを、今再確認するときでしょう。

長岡一也の岡目八目 第169回
大わらわ、やはり新種馬券におどらされていました。異口同音、口をついて出る言葉は馬単や3連複さえ当たらないのに、3連単なんて無理じゃないかです。
 
しかし、レースを前にしての期待感はこれまでにないものでした。馬券の魅力が高配当であることはゆるぎないところ。どんなに困難であっても、それにチャレンジする精神は萎えることはありません。
 
例えば、G1戦の中でも、いつも手の届きそうなところにあるレース、有馬記念とか日本ダービーなら、3連単をやってみる手は大いにありそうです。これは、かなりの確信を持って言えそうです。
 
それと言うのも、この2つの代表的なレースにはフロックが少ないからです。予備戦をいくつも重ねた末に出走するのですから、他の一般レースとは異なり、それなりの力の評価がなされているからです。
 
それに、少なくともこの2つのレースは、自分なりに応援する馬が決まっています。勝ってほしいという願望がはっきりしていて、その可能性を、事前に予測して対処する習慣がついているので、買い方で迷うことが少ないとも言えます。
 
この秋、キングカメハメハを応援すると決めたとします。年内に4回は出走するでしょう。この馬を中心にその4つのレースを見ていれば、その周辺にいる馬も見えてきます。
 
一回一回迷うことなく、ひたすらカメハメハの勝利を信ずることで、3連単の買い方はぐっと楽になるでしょう。次に、秋の初戦から、当初願ったとおりでいいのかどうか、少々のことなら可能性の方に賭けるという強い姿勢ですね。競馬のことですから、必ずしも全てが順当ということもないでしょう。これだけの馬ですから、とにかく信じる強い気持が求められます。3連単は、このように一定のスタンスを持って立ち向かえば、適中の快感を得ることができると今は思っています。

長岡一也の岡目八目 第170回
あとひと月たつと秋華賞、菊花賞を迎えます。3歳馬の秋、その勢力図にどんな変化があるのか。
 
天皇賞に向かうものもある牡馬の方は、菊花賞の顔ぶれがどうなるか気になります。変則二冠馬キングカメハメハの強さはちょっと抜けていて、これとダイワメジャーが天皇賞に向かうことになっています。この路線は、ジャパンC、有馬記念という秋のチャンピオンロード。3歳馬優勢の流れに乗って、一気に年度代表馬が見えてくるかもしれません。
 
一方の菊花賞組は、年度決戦の場をどこにおくのか、とにかく躍進の機会を伺うことになります。
 
セントライト記念で道営コスモバルクが圧勝し、とりあえず菊花賞の役者が一頭できました。折り合いという課題をどう克服するかの一点にしぼって、五十嵐冬樹騎手の果敢なプレイに注目というところでしょう。セントライト記念の2着にホオキパウェーブが入ったことで、春の力関係がそのまま持ち越されている牡馬陣に対し、秋華賞戦線の牝馬は、ローズSの結果から、春とは様子が異なってきました。
 
オークス1、2着のダイワエルシエーロスイープトウショウが7着、3着と敗れたことで、こちらは面白くなりました。あのスイープトウショウが後続にかわされるシーンは春にはありませんでしたが、それだけ、レクレドールの素質開花を認めなければならないでしょう。こちらはステイゴールドの全妹、かなり仕上がっていた馬体をどう維持するかで、勝つほどに人気の上がる要素を持っているので注目です。
 
リンカーンの全妹グローリアスデイズがローズS2着に入り、この秋、改めて期待できるところまできました。この2頭に対し、春の実績組はあくまでも目標をローズSにおいているので、本番での巻き返しがあるかというところで、少し先は見えてきました。

長岡一也の岡目八目 第171回
秋もキングカメハメハかなと思わせる強さでした。他のクラシック馬が苦戦する中、あの爆発力は目立っています。
 
混合戦で3歳馬が古馬を圧倒するシーンを見ていると、秋の天皇賞もという気持に多くのものがなっている状況ですが、とにかく、同馬が年度を代表する王道を突っ走るか、中心になる話題はできました。
 
秋競馬は、菊花賞をめぐってひとつの曲がり角にきているようです。3歳有力馬が毎年のように2000メートルをめざすことが多くなり、3000メートルのG1レースがどうなっていくのか、スピード化の進行とともに気になります。
 
かつて、秋の天皇賞を2000メートルにするときの論議が思い出されます。あのときは、3200メートルに愛着を示す意見が多く出されました。
 
特に、きゅう舎関係の長老の方々の、日本の競馬とステイヤーの存在という観点からの発言が強かったのですが、丁度、ジャパンCを創設して間もないときであり、強い馬づくりの一環の中、ここで諸外国の強豪に打ち勝つためには、ジャパンC・2400メートルへのステップとなる秋の天皇賞が3200メートルのままではという主張が主流を占め、現在の2000メートルになったという経緯がありました。
 
以後、秋の天皇賞、菊花賞、ジャパンCのローテーションの手直しがなされ、その時点での強豪がジャパンCに出走しやすい環境は整ってきたと思います。
 
しかし、例年厳しいレースになるジャパンCを念頭におくと、2000メートルから2400メートルと戦う方が有利で、自然、スピードに自信のある馬、それも3歳馬の中で天皇賞を考えるものが多くなってきています。
 
この後に控える有馬記念まで含め、秋の3戦をチャンピオンロードと考える傾向は強く、事実、年度代表馬を狙うには、この3戦を走ることが本流と考える陣営が増えました。
 
キングカメハメハには、是非とも、そうあってほしいと思うばかりです。

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