スタッフの四方山話 第41話
文・新居 淳一

「仕事する喜び」

世の中は ワールドカップ一色という感じで、テレビを観ても新聞を開いてもサッカー・サッカー。ワイドショーまでサッカー・サッカー。
プロ野球ファンの私は、ちょっぴり斜めになったりしてスポーツ紙を読みながら、紙面のあまりの少なさに ブツブツ一人で文句を言っています。それにしてもテレビで一番ワールドカップを楽しんでいる様に見えるのは、他ならぬ「番組を作る側の人々では?」と近頃思っているのですが・・・。
 
それは「楽しむ」と言うより、嬉しくて面白くて「はしゃいでしまう」感覚に近いものかもしれません。世界的な大イベントに、直接あるいは間接的であっても参加している喜び。そして、超のつく世界のスパースター達を間近にしての興奮が、テレビ番組を作る側の「はしゃぐ」姿を生み出しているのでしょうか?
 
私も20代の頃(20数年前です)、テレビや書籍に登場していた人物が自分のすぐ目の前に居て、しかも彼らと行動を共にして、「今、この瞬間に自分達が歴史を作っている」という想いから、身体が熱く震えた経験があるので、そういう感覚についてはわからなくはないのですが、やはり「はしゃいで」見えるような感じにはNOサンキューと言わせてもらいます。わくわく・ドキドキ・心がときめく程の「仕事」ができる喜びと、自分達がはしゃぐのは全く違うと思います。
 
私は、べつに「マスコミの人間は中立の立場・ニュートラルな取材姿勢を」などと言いたいわけでは ありません。はしゃいでいる様に見えるアナウンサーたちから「日本中ワールドカップで盛り上がっています」等と言われると、右向け右・お国の為に…的な気持ち悪さ、うさんくささを私は感じてしまうのです。若者たちと同じレベルではしゃぐこの人たちは、他の強い流れが押し寄せて来ても流されるどころか、その流れに勢いをつける役割を果たすのでは?と思ってしまうからです。
 
ただのかん違い、考えすぎなのかもしれませんが、時代が時代だけに私達の様なマスメディアにかかわる人間は、その影響力の大きさ故に 様々な情報や出来事をありのままに受け入れるのではなく、やはり批判的な精神も忘れてはいけないのではないでしょうか・・・。
勿論、美浦や栗東そして競馬場、更には、牧場で歴史的な名馬や名勝負に立会い、生ける芸術サラブレッドと真摯な人々に出会う事への感動をその時・その時代と共に記録して皆に伝える事が出来る「心のときめきと喜び」を、この仕事のなかで活かす姿勢を持ちつづける事は言うまでもありません・・・。

(2002.06.11)

スタッフの四方山話 第42話
文・佐藤 公彦

みなさん、こんにちは。日本ダービー・安田記念も終わり、本格的な夏競馬の始まりですね。6月15日からは来年のダービーを目指す2歳馬も続々とデビューを迎えます。楽しみな季節到来といった所でしょうか。さて今回の福島開催では、ご存じの通り、馬単・3連複と2つの新馬券がスタートします(福島競馬場・ウインズ新白河にて先行発売、全国発売は7月13日より)。
普段、馬連の的中もおぼつかない私ですから、1着・2着を順番に当てる、1着から3着に入る馬を3頭選び抜くということは大変に難儀な事かもしれません。今回は、そのうちの一つ、馬単の考察を試みたいと思います。
 
まず、馬番連勝単式、通称「馬単」でありますが個人的にはとても楽しみな馬券だと感じています。競馬ファンならば誰しもが経験のあるメインレースで大ハズレを見舞われた後の最終レース、穴を狙いたいのだが、強固な二重丸がズラズラ並んでいる軸馬候補必須な馬がいるという現実!そして、現実を無視して無理矢理その馬を外した馬券を買い、あえなく撃沈する悲しい自分。このホームページを読まれている方の中にも必ずいらっしゃると思います。
 
そのような方たちを救済すべく登場するのが馬単ではないでしょうか。なぜなら、軒並み二重丸・軸馬必須馬は必ずしも1着でゴールという事はないということです。よく、チョイ差し、2着確保というのがたくさん見受けられますよね。例えば、単勝10倍前後、同2倍前後の組み合わせでは馬連が10倍くらいだと思いますが、仮に馬単ならば20倍前後は期待できるのではないかと思います。払い戻し金額もグッと変わってきますよね(的中が前提となりますが・・・)。その他にもパドック・返し馬の気配がよかった馬のボックス馬券など思わぬ配当が転がっているかもしれません。現に、大井での3連単400万、100万という高額馬券はボックスで適中したケースが大半です。
 
・・・というわけで夢を持ってみなさんも福島競馬場へ突撃しましょう。私の馬単・3連複の成績は次回のホームページで報告します。それではまた次回・・・。

(2002.06.11)

スタッフの四方山話 第43話
文・酒井 純

G1戦も秋のスプリンターズSまで一休み。上半期の総決算レース宝塚記念も終了しました。
 
その春のグランプリが行われた阪神競馬場に6月15日、オープンした『アメニティホール』をご存知でしょうか?
 


阪神競馬場 アメニティホール

JRAのパンフレットを見ますと・・・・。
 
『アメニティホール』は、感動がダイナミックに走り、エキサイティングなレースが繰り広げられる阪神競馬場の癒しスポットです。
安全な遊具、寝室や授乳室もあるチャイルドスペース、阪神競馬場の歴史資料や図書、G1優勝レイや写真パネルの展示をはじめ、3D体験コーナーなどを備えたビジュアルスペース、あなたの心と体をリフレッシュする、JRA関連施設初のリラクゼーションスペース。・・・・と、あります。
 
 
先日、宝塚記念当日の取材の合間に、このアメニティホールを覗いてみました。なかなかの盛況ぶり。その中でも、長い行列ができていたのが、3D体験コーナーでした。
 


3D体験コーナー

ゲームセンターに置かれているようなマシンに乗って、3次元の立体的な映像(ディズニーランドのキャプテン・イオ“今もあるのかな?”で見られるような映像)を見ながら、実際に競走馬やジェットコースターに乗っている臨場感を体験できるというものです。
 
普段なかなか見られない映像と感覚を味わえる、画期的な娯楽施設といえるでしょう。
 
実はこの3D体験コーナーの映像を担当したのは、我々「中央競馬ワイド中継」のスタッフでした。
 
現在、阪神競馬場で体験できる映像は、北海道の育成牧場で撮影されたもので、私自身はロケに参加しませんでしたが、目下、制作中の東京競馬場での撮影には立ち会いました。
 
近々、完成。もうすぐ3D体験コーナーにお目見えすることになると思います。
 
撮影が行なわれたのは、6月4日。馬事公苑の馬4頭を馬運車で輸送し、東京競馬場・乗馬苑の馬3頭と合わせて、7頭での撮影となりました。
 


馬事公苑でのテスト風景
(騎乗者が高橋さん)

蒸し暑い日で、馬もスタッフも汗まみれ。なかでも、重たい機材を体中にまとった、馬事公苑の高橋司さんには、大きな負担がかかったことと思います。
 
高橋さんのヘルメットに装着されたカメラを通した映像、要するに高橋さんの騎乗した感覚が阪神競馬場のアメニティホールで体験できるということになるのです。
 
 
撮影当日までには、カメラの位置、そして向き、どのように騎乗してもらうかなど、何度も何度も打ち合わせを繰り返しました。高橋さんには、「なるべく頭を動かさないで、前の馬から2馬身くらい後ろを追走。直線残り1ハロンぐらいで前の馬たちを全頭抜き去ってください」というような、こちら側の身勝手なお願いをさせていただきました。
今回、撮影に使用した馬たちは乗馬用に馴らされた馬で、普段、競馬場で走ることなどあるはずもなく、芝の馬場を初めて経験したという馬もいたはずです。こちらの要望に応えるためには、随分、苦労されたと思います。
 
けれど、さすがに馬事公苑のスタッフは馬乗りのプロ。我々の希望どおりの騎乗で、東京競馬場のターフを駆け抜けてくれました(本当に嬉しかった)。
 
JRA、馬事公苑、東京競馬場・乗馬苑のスタッフ、そして馬たちには、心から感謝しています。
 
今回は、阪神競馬場にできた『アメニティホール』3D体験コーナーについて書かせてもらいましたが、論より証拠、是非、阪神競馬場で体験してみてください。
 
開館日時は、阪神競馬場開催日及び場外発売日の午前9時30分から午後4時30分までです。
 
あなたもジョッキー気分を味わえます!
(2002.06.25)

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