5月10日の放送に、将棋の渡辺明竜王をお迎えしました。渡辺竜王の出演は4年ぶり。前回は竜王を初めて獲得した翌年、まだ21歳でした(第114話参照)。それからずっと竜王のタイトルを防衛し続け、昨年羽生名人との死闘を制して、初の永世竜王の座を獲得しました。昨年の竜王戦のことは、他のコラムにも書きましたが、3連敗からの4連勝という、奇跡とも言える防衛劇でした。4局目に初勝利挙げた際、あまりに凄い将棋の内容に、思わずメールをしてしまいました。タイトル戦中には、絶対そんなことをしないのですが、それをも破ってしまうほどの感動があったのを覚えています。
初出演後も渡辺竜王は、競馬との関わりを深めており、サンデーレーシングの一口馬主にもなっています。競馬界にとっても、私にとっても、これからも末永くお付き合いしていただきたいと願っています。
今回はディレクターの方から急に、「そろそろ竜王に出演してもらえないですかねー」と問いかけられたことから始まりました。私も年賀状のやりとりや、時々メールなどをしていましたが、何と言っても、今や永世竜王なのです。本来はおいそれと声をかけていい存在ではないのです(笑)。私もいささか躊躇しながら打診をしてみたら、「10日なら元々競馬場へ行く予定だったのでいいですよ」と快諾。意表を突いてトントン拍子に話が進みました。責任ある地位に就いてからも、こんな風に気さくに付き合っていただけることには、非常に感謝しています。
放送直前に簡単な打ち合わせをしたのですが、「将棋関連の生放送ならいいですけど、そうでないとやっぱり緊張しますね〜」とのこと。それでもスタジオに入ると、そんなことは全然感じさせないほどの応対ぶり。さすが度胸が据わっているなと思いました。
しかし、この日は馬券が絶不調。放送では絶好調の日の凄さを紹介したのに・・・。それでも「しばらく当たらないだろうな、ぐらいの波が来たのだから、仕方ないですよ」とサバサバ。実際の勝負と同じく、敗戦を引きずらないのがいいようです。
棋士にとって、少しのんびりの時期はもうおしまい。まもなく順位戦が始まります。今年こそはA級に昇級してもらいましょう!そして、次回の出演はいつになるのかな。今から楽しみです。 |