重賞の扉 第91回 長岡一也
「ダイヤモンドS」
<レースの傾向>
現行の3400メートルになったのが04年、とにかく軽ハンデ馬に要注意。ステップとしてはアメリカJCCより万葉Sの方をより重視したい。中山の2200メートルとここでは求められる適性が違う。ペースは、序盤と中盤が落ちつくことが多く、後半のロングスパートの効く馬が上位に来る。従って、スタミナを消耗するハンデの重い馬には不利。前走2400メートル以上を走って人気薄の軽ハンデ馬を。
 
<狙ってみたい馬>
アドマイヤモナーク   遅咲きのステイヤー、万葉Sの切れ味は本物で、この相手なら。
エーシンダードマン   左回りの方がいい。早めの競馬ができれば菊花賞4着の底力で。
ブラックアルタイル   長くいい脚を使ってバテないのが強味。距離が伸びて良さが出る。
ラムタラプリンス   格下だが上がりの堅実な馬。軽ハンデで長丁場から浮上のチャンス。
コンラッド   上がり勝負が得意、長い直線と手頃なハンデが魅力。まだまだ良化の余地。

「きさらぎ賞」
<レースの傾向>
京都外回りの1800メートルは、息長くスピードが持続しないと勝ちきれない。重賞で好走していても、それが1600や2000メートルではここでは勝ちきれていない点は注目しなければならない。前走が条件戦であっても、速い上がりをマークできていれば、格下でも勝てることがある。ただし瞬発力だけでは通用しない。伏兵を捜すならば、前走前々でレースをして好走していたものに限る。
 
<狙ってみたい馬>
ブラックシェル   ラスト1ハロンで一気に突き抜けた前走から、さらに成長をみせて。
アルカザン   追われてからの反応のいい馬で、ひと息入った今回はさらに強くなっている。
ヤマニンキングリー   何より実績のあるコース。ここなら脚をためて終いの切れに。
レッツゴーキリシマ   コンスタントに能力を出すタイプ。しぶとい先行力を武器に浮上。
(2008.02.15)

重賞の扉 第92回 長岡一也
「クイーンカップ」
<レースの傾向>
暮れの阪神ジュベナイルFを経験した馬が優位に立っている。またステップでは菜の花S組が同じマイルで関係が深くなってきた。マイル以上しか経験していない馬の場合は、3、4番手につけられる脚がないと苦しく、緩い流れになる新馬戦とか中距離しか走っていない馬はここでは厳しい。ダートの短距離でもまれてきたものは、その経験がここでは活きて穴をあけることも。
 
<狙ってみたい馬>
ラルケット   東京のマイルならじっくり走れて力が出る。リフレッシュして真価を問う。
デヴェロッペ   芝で一変した。スピードを生かせる距離で、さらに上向く余地がある。
リトルアマポーラ   牡馬相手に4着した前走が評価される。広いコースに魅力を増す。
スワンキーポーチ   新馬快勝のコース。レースセンスがあり、有利に流れに乗ると怖い。
シャランジュ   末脚確かで、東京で真価を発揮するタイプ。立て直した効果に期待。

「京都記念」
<レースの傾向>
後方から切れ味を活かす馬よりも、先団につけられてスタミナのあるタイプの方がいい。差し馬より先行馬という考え方だ。有馬記念組の実績は目立っているが、勝利数で言えば、日経新春杯組の方が上回っている。1番人気の信頼は高いが、穴狙いをするなら、年明けも走ってきた順調な馬だ。タメて伸びてくるレースより、自分から動いていく方がここでは成績がいい。
 
<狙ってみたい馬>
トウショウナイト   馬体が絞れて動きがよくなった。このレースは4度目、実績もある。
アドマイヤオーラ   前走が前残りのペースを外々を回って2着、今回の方が戦いやすい。
アドマイヤフジ   好位でソツなく運べるレース巧者で、脚質から注目される存在だ。
ウオッカ   時計のかかる京都の今の芝に切れ味がそがれる心配があるが、ダービー馬なら。
ダークメッセージ   長くいい脚を使うので、スパートのタイミングひとつで浮上する。

「フェブラリーS」
<レースの傾向>
東京のダート1600メートルは、パワーに加えて芝でもこなせるスピードが求められるようになった。従って、芝の重賞で実績のあるものは要注意だ。ここ3年のタイムは特に速く、人気馬が大きく崩れることは少ない。穴馬は、前走で速い上がりをマークしていたもの。ただ、前の馬が簡単に止まることも少ないから、極端な追い込みでは届かない。京都好走組はそのままは考えにくい。
 
<狙ってみたい馬>
ヴァーミリアン   2年前の5着馬も、その後の充実ぶりは目を見張る。長い直線なら。
ワイルドワンダー   東京なら切れ味が発揮される。道中タメを利かせ、一気の差しで。
フィールドルージュ   自分から動いていった前走の勝ちっぷりから、戦いやすくなった。
ロングプライド   前走は出遅れがすべて。デキはよく、ユニコーンS優勝の実績から。
クワイエットデイ   内よりの枠で戦いやすくなった。前々で有利に立ち回れる利点が。
(2008.02.22)

重賞の扉 第93回 長岡一也
「アーリントンカップ」
<レースの傾向>
開幕週なのでスピードで圧倒する馬がよく来ているが、新しい阪神外回りのマイル戦は、スタミナが問われる。従って1800メートルを経験している馬が好走するようにもなった。外から差すというシーン、これから増えていく。外枠に入った馬の脚質を十分にチェックしておきたい。京都や小倉でひと息届かなかった馬がいれば、ここでは見直してみたい。
 
<狙ってみたい馬>
ポルトフィーノ   スケールの大きい走りで良血ぶりを発揮。賢い馬で厳しい流れにも対応。
スマートファルコン   末脚はいいので、今回は自在な競馬でコースに合った騎乗に期待。
ドリームガードナー   阪神外回り向きの脚を持っている。地力は前走で証明された。
アポロドルチェ   持ち前のスピードを生かして流れに乗せるにはいい枠を引いた。
ディープスカイ   末脚のいい馬、スタートが決まれば本来の能力が発揮されていい馬だ。

「中山記念」
<レースの傾向>
1800メートル以上の中距離戦での実績のあるもの、例えば重賞やオープンで連対を果たしていれば十分。それも、先行脚質であればなおいい。前走東京新聞杯組がよく来ているのが最近の傾向。また、休養明けの活躍が見逃せない。じっくり英気を養ってきたものには注意を払うこともポイント。前走が大敗であっても、それ以前にGIを戦ったものには注意を払う必要がある。
 
<狙ってみたい馬>
エアシェイディ   ツメの甘さが払拭され、7歳にして本格化してきた。前年の2着馬。
カンパニー   2年ぶりの中山だが、3年前に2着しているように、このコースは走る。
チョウサン   開幕週の高速馬場が合っている。GI3戦の経験を生かしてGII 戦なら。
マルカシェンク   スピードを生かすには絶好の開幕週。リフレッシュされた今春は本物。
リキッドノーツ   充実してきた。距離はぴったり、中山もベストの条件で上位へ。

「阪急杯」
<レースの傾向>
阪神内回りの1400メートルは、道中4番手前後につける先行馬がよく来る。最近のレースから判断するには、1400メートル戦なら中団までにつけていた馬、それ以上の距離なら3、4番手以内でレースをしていた馬がここでは可能性が高い。阪神カップと同条件なので、これとの関連がどうなっていくかがこれからの課題。逃げ馬が残る展開にならないのが特徴ともいえるが。
 
<狙ってみたい馬>
スズカフェニックス   阪神カップと同条件なら実績から中心。パンパンの馬場は決め手に。
キンシャサノキセキ   スプリント戦に切り換え、折り合いの不安は少なくなるはずだ。
マルカフェニックス   稽古の動きは上々、4連勝中の勢いを。充実ぶりは目を見張る。
ローレルゲレイロ   積極策で安定してきた。相手なりに走れるので、崩れは少ない。
ナスノストローク   1400メートルの成績が光っている。馬場がいいので力は出し切れる。
(2008.02.29)

重賞の扉 第94回 長岡一也
「オーシャンS」
<レースの傾向>
芝のスプリント戦とはいえ、ダートでの実績馬が多く活躍している。逆に言えば、芝で切れ味を武器にしているものは苦戦することに。ダート血統要注意。シルクロードS組で後方からレースをしていたものは苦しく、近走、いずれも5番手以内に先行していることも一応の条件に入れたい。スピードタイプなら、ダートでの適性があるかで判断したい。
 
<狙ってみたい馬>
サンアディユ   気で走るタイプで、久々も問題ない。休養前の充実ぶりから必ず上位に。
ナカヤマパラダイス   前走で復調気配、中山はダートで2勝していて問題なく、先行して。
プレミアムボックス   芝1200メートルの実績が断然光っている。特に良馬場で期待が大きい馬。
クールシャローン   初コースだが、先行力で乗り切れる。気分よく走れる可能性が。
アイルラヴァゲイン   中山の芝1200メートルとの相性がいい。ひと叩きで、去年Vの再見を。

「チューリップ賞」
<レースの傾向>
同じ阪神のマイル戦の阪神ジュベナイルFやアーリントンCに比べ、ペースが少し緩むことが多い。その辺にこの桜花賞トライアルの謎解きがある。主要ステップレースで先行していたものにチャンスがあるという考え方が成り立つ。新馬勝ちや500万勝ちの馬が挑戦する場合は、先行して素質の片りんをのぞかせていたものに限る。前走のオープン出走組から考えていきたい。
 
<狙ってみたい馬>
オディール   阪神ジュベナイルFで早めに先頭に立った脚質がここでは合う、堅実さで。
トールポピー   決め手があり、勝負強さも光る。リフレッシュしてパワーアップした。
ヤマカツオーキッド   行くだけでなく、先行して差すレースが板についてきた。
コウヨウマリーン   牡馬相手の前走のレース振りが良かった。好調さが目立っている。
メイショウジェイ   スローでも折り合え、追われてからの反応もいい馬。素質ある。

「弥生賞」
<レースの傾向>
同じ距離の皐月賞よりもスピードが求められることが多い。従って差し馬ならかなり切れるものでないと苦しい。前走が2000メートルなら先行していたもの、マイルなら上がりタイムの速かった馬というくくりで考えるのが第一歩だ。キャリア一戦のみと1勝馬は、ここでは大苦戦とみていい。また、前走勝利した馬の良績が目立つこともつけ加えておきたい。
 
<狙ってみたい馬>
マイネルチャールズ   中山・芝2000メートルでは現実に連勝している。勝負強さで今回も期待。
フサイチアソート   レース上手で注文のつかない馬。混戦に強いところに価値がある。
アインラクス   初コースだが勢いはある。ゆったりローテーションで、さらに前進を。
キャプテントゥーレ   稽古が圧巻だった。ぐんと落ち着きを増し、レースがしやすい。
ブラックシェル   出遅れた前走は度外視。パワーを秘めていて力を出し切れれば上位へ。

「中京記念」
<レースの傾向>
開幕週に行われるようになって時計の速い決着になっているが、スタミナ色の強い馬が上位に来ることが多い。春の天皇賞、菊花賞などで好走した過去があるものはよく吟味する必要がある。また、京都の外回りで勝っているものも注目しなければならない。ハンデ頭は、よくて2着どまりと考えるのが通常。前走重賞で凡走していた馬の巻き返しはよくあるので注意。
 
<狙ってみたい馬>
タスカータソルテ   クラシックでも上位を伺った馬。地力を見せた前走から一歩前進して。
ローゼンクロイツ   中京重賞4戦4連対のコース巧者。しっかり追走して今回も上位に。
トーホウアラン   潜在能力がある。長期ブランクを叩かれ一変すれば、コース実績が。
ダイレクトキャッチ   ひと叩きされ目標のここに万全で挑む。このコース向きの末脚で。
シルクネクサス   末脚に新境地を開いたとみたい前走だった。去年2着の実績もある。
(2008.03.07)

重賞の扉 第95回 長岡一也
「ファルコンステークス」
<レースの傾向>
このところ内枠に入った馬、それに先行馬が有利になっている。馬場の判断を下すのが大切。タイムが速いと読んだら、内枠に入った先行できる人気上位馬から入るのが無難。また、1400〜1600メートルで3番手以内で押し切ったことがあれば圏内に。前走が1200メートルの場合は、そこで連対していることが一応の基準に。外枠に入った人気馬は、かなりのマイナス点になる。
 
<狙ってみたい馬>
ダノンゴーゴー   折り合いのつきやすい1200メートルは2戦2勝。仕掛けて反応がよく決め手で。
シルクビッグタイム   初芝でもスピードは一級品。切れ味もあるので崩れはない。
ルルパンブルー   1200メートルは3戦不敗。タメを効かせて差すには絶好の枠で、上位へ。
マルブツイースター   距離が短縮され、さらに威力を増す。スムーズに流れに乗れれば。
コスモジャイロ   少し外枠に入ったが、楽に先手を取れそうな顔ぶれで粘りに注目する。

「中山牝馬ステークス」
<レースの傾向>
これまで芝1800メートルの牝馬限定重賞やオープン特別で連対を果たした馬は、まず注目したい。中でも京都牝馬S組の活躍が目立っている。ハンデに恵まれていても、マイル以上の重賞で好走できていないと苦しい。近走で条件戦を勝ったばかりの軽ハンデ馬、前走牡馬相手に大敗した馬の中から穴が出るが、ただ軽いというだけでは来ない。差し馬なら長い距離で実績のあるものを。
 
<狙ってみたい馬>
ニシノマナムスメ   素質開花のシーズン、ひと息入って心身ともに成長、一気に上位へ。
コスモマーベラス   中山の芝こそ本領発揮の場、前走ひと叩きされここは精一杯の戦い。
ヤマニンメルベイユ   意欲的なレースをして好走してきた。得意の中山ならさらに期待。
マイネカンナ   軽ハンデ、思い切ってためる競馬で上位に食い込める力を発揮しそうだ。
キストゥヘヴン   復活の兆しが見えてきた。じわじわ伸びる脚質で混戦をしのぐ。

「フィリーズレビュー」
<レースの傾向>
とにかく臨戦過程は様々。重賞、オープン特別勝ち、GI連対実績は評価される。しかし、500万からの臨戦でも成績を上げている。前走が1200〜1400メートルの組は、そこで連対していることが条件。また、1600メートル組は勝ち負けより先行して粘った馬、それも上位に入ったものがいい。最後の1ハロンのラップで落ちるが、それだけスタミナが問われる。
 
<狙ってみたい馬>
エイムアットビップ   気で走るタイプで、久々のここは先行して力を出し切るのでは。
エーソングフォー   競馬センスがあり巧く流れに乗って、反応の良さで上位へ入る。
ラベ   しぶとく伸びる持ち味が生きる流れになる。地力の高さは、タフなレースでも。
ペプチドルビー   スピードで圧倒するレースで2戦2勝、器の大きさで一気に上位へ。
レジネッタ   馬場のいいときこそチャンスが大きい。どう瞬発力を生かすか魅力がある。
(2008.03.14)

重賞の扉 第96回 長岡一也
「フラワーカップ」
<レースの傾向>
最近の勝ち馬一覧を見ると、前走で中山の芝で勝利した馬がずっと来ていることがわかる。それも500万以上のレースで。新馬勝ち直後でのぞんでくる人気馬がいたら、それは危険な馬だ。ダートで厳しいレースを経験してきたもの、先行して良績のあるものがよく連対する。距離面では、マイル以上のレースで連対したことのある馬が圧倒的にいいこともつけ加えておきたい。
 
<狙ってみたい馬>
ブラックエンブレム   葉牡丹賞で弥生賞馬と好勝負した力から、牝馬同士なら有力馬に。
シングライクバード   牝馬らしい切れ味で2連勝中。タフなレースに強いのでここでも。
アロマキャンドル   先行して2勝してきた実績がここでは光る。どう立ち回るか注目。
スペルバインド   チューリップ賞4着より距離が伸びたのが有利。どう末脚を生かすか。
マイネウインク   進境著しい一頭。キャリアがあり、レースへの対応がいいので面白い。

「スプリングステークス」
<レースの傾向>
中山内回り1800メートル、4つのコーナーを乗り切るには、それなりの器用さが求められる。淀みない流れになりやすく、先行できる脚がないと対応できない。これまでに、マイル戦なら先行グループ、1800メートルなら3番手以内の戦い方をしたことがあることをひとつの基準に。スタミナ色のある血統で先行したことがあるものは、ここでは注目しなければならない。
 
<狙ってみたい馬>
ショウナンアルバ   折り合い面で進境をみせてきたのが一番。淀みない流れに向く。
アサクサダンディ   一戦毎に成長をみせ、ある程度先行できるのが強味。勢いを買う。
スマイルジャック   距離経験を生かしたい。キャリアがあり、混戦に強い面で上位に。
ドリームシグナル   大外一気の決め手は光るが、大崩れの少ないところが推せる。
レインボーペガサス   折り合いさえつけば破壊力が生きる。ペース次第で上位へ来る。

「阪神大賞典」
<レースの傾向>
とにかく1番人気の強いレースだ。この10年、7勝して2着が3回とパーフェクト連対している。GI出走歴のない馬が1、2番人気になった場合は危ない。ある程度前でレースができる馬か、4角で3番手以内に上がって来られる馬が安心できる。GI出走歴のないものが人気になった場合は警戒したい。武豊騎手の連対率が8割5分7厘というのも光っている。
 
<狙ってみたい馬>
ポップロック   昨秋のGI戦を盛り上げた実績は上。距離は長ければ長いほどいい馬。
アイポッパー   去年の優勝馬。阪神のいい馬場なら力を出せる。そろそろ走り頃だ。
トウカイトリック   得意の距離。スタミナ勝負なら安定味があり、一気に上位へ。
ダークメッセージ   阪神の長丁場が条件としては一番いい。爆発力発揮の場面になれば。
アドマイヤフジ   レース巧者のタイプ。決め手を生かすタイプでないが、立ち回り次第だ。
(2008.03.21)

重賞の扉 第97回 長岡一也
「日経賞」
<レースの傾向>
有馬記念以来の出走で断然人気になった馬が負けることがよくあり、一応その点は留意したい。スタミナが問われるのも特徴で、京都記念組はそこからの巻き返しがよくある。4歳馬の好走も最近はよくあり、人気であっても受け入れたい。レースの流れは落ちつくので、折り合いに不安があれば除外する。小回りコース、内枠で先行タイプには有利だ。
 
<狙ってみたい馬>
トウショウナイト   前走も小差だったし、一時の不振を脱している。去年2着の実績から。
マツリダゴッホ   ベストの中山2500メートル、格の違いを見せたいところ。久々の59キロだけが。
タスカータソルテ   最近好走の多い4歳馬。中京記念は抜け出すときの脚が速かった。
シルクフェイマス   流れに乗って前残りを狙う一頭。長期休養明けの3走目の走り頃。
アドマイヤモナーク   年明けの3戦、完全にひと皮むけた印象だ。斤量が応えることは。

「毎日杯」
<レースの傾向>
阪神外回りの1800メートルは、スタミナに加え切れ味が求められる。イメージとしては、これまで2000メートル以上で速い上がりをマークしたことのあるものがいい。近走、34秒台の脚を使った馬がいたらマークしておきたい。そうでないもので人気をかぶっていたら注意すべきだ。ダートで勝ってきたようなパワー型は、現在の距離になってからは苦しく、あくまでも瞬発力がものをいう。
 
<狙ってみたい馬>
ディープスカイ   外回りなら確実な末脚が生きる。いつでも勝てる力はあり、発馬次第。
マイネルスターリー   放牧で英気を養ってきた。今年3戦目、さらなる力が見られる。
アドマイヤコマンド   新馬戦7馬身差の圧勝で、タイムも文句のないもの。未知の魅力。
ロスペトリュス   大崩れのないレース巧者。1800メートルならさらに確実性を増してくる。
ロードバリオス   先手を取れるメンバーで、得意のパターンに持ち込んでギリギリ粘る。

「マーチステークス」
<レースの傾向>
ダートの小回りコース、かつて先行して好走した馬の浮上がまず考えられる。それと、短距離で差してきたことのある馬の穴も目につく。1番人気の苦戦も顕著で、いかにして穴馬を捜すかが最大のポイント。実績があって人気が下がっていたらマークしてみたい。とにかく人気馬の苦戦が続いており、つかみづらい荒れるハンデ戦だ。フェブラリーS組のハンデ頭は多くがとんでいる。
 
<狙ってみたい馬>
ドラゴンファイヤー   馬体が回復した今度は、力が出せる。ハンデも手頃で走れる。
アドマイヤミリオン   汗をかくようになって体調が良くなってきた。粗削りだが能力ある。
ブラックランナー   持ち前の末脚が出せるかどうか。仁川Sの内容からオープンでも。
マコトスパルビエロ   先行力を生かすには、この回りは合っている。穴馬タイプと見る。

「高松宮記念」
<レースの傾向>
例年と異なるのは、中京が5週開催になっていること。馬場状態を大いに気にしたい。中団ぐらいまでにつけられる外枠の差し馬が有利という見方は動かないだろう。年齢を重ねて距離を短縮して走ってきた馬が好走しているのも特徴に。1200メートルだけで際立ってきたものは苦しい。しかし、短距離のスピード馬がいたからこの傾向になったので、メンバー構成には注意を払いたい。
 
<狙ってみたい馬>
スーパーホーネット   初のスプリント戦だが、GI2度2着の破壊力は魅力いっぱい。
スズカフェニックス   連覇をめざす態勢は整った。スムーズな運びさえできれば。
ローレルゲレイロ   外枠を引いたが、重賞連覇の勢いで距離短縮のここはゴールまで粘る。
ファイングレイン   短距離路線に転向して2連勝しているが、NHKマイル2着の実力馬。
マルカフェニックス   この枠ならコースロスがなく、流れに乗れれば切れ味で上位に。
(2008.03.28)

重賞の扉 第98回 長岡一也
「ダービー卿CT」
<レースの傾向>
別定からハンデ戦になって6年、ハンデ頭はたった一回しか連対を果たしていない。また1番人気は一度3着があっただけで、あとは大敗と、とにかく荒れるレースになっている。前走の着順はレースには関係なく、4歳馬が一頭は必ず上位に入っているのも目につく。中心は4歳馬から探るのがいい。馬場が荒れている場合は、外枠から穴馬を見つけるのがいいようだ。
 
<狙ってみたい馬>
サイレントプライド   良馬場が見込まれ、自在に動いてチャンスを。稽古がいい。
ピンクカメオ   折り合いをつけ、強烈な末脚を。54キロ・中山マイルで一変の魅力が。
キングストレイル   鉄砲は利くし、中山マイルは京成杯AHを勝っている。58キロでも。
ショウワモダン   ダートで新味を出したが、その粘りがこのレースには合っている。
ニシノナースコール   マイル戦が合っている点、軽ハンデで得意の切れ味が発揮される。

「大阪杯」
<レースの傾向>
内回りの2000メートル、マイル戦や小回りの流れに対応できないと苦しい。皐月賞は小回りだから、ここでは強く結びつくと考えていいことになる。春の天皇賞の前哨戦のひとつだから、ここで完勝して弾みをつけたい実力馬で人気になった場合はキッチリ結果を出している。休み明けでもGI級の1番人気は信頼したい。スタミナ色のある血統で1800メートル以下で実績のある馬も有力馬に。
 
<狙ってみたい馬>
メイショウサムソン   海外挑戦の夢をかけて再スタートの初戦。乗り込みは十分でいい。
ダイワスカーレット   強い4歳牝馬世代の代表馬、精神面で落ちつきが見られ器用さも。
サンライズマックス   昨秋、ぐんぐん力をつけていた。切れ味こそ武器、どこまで。
ドリームパスポート   かかるときがあるので、2000メートルで少しでもペースが速くなれば。
アサクサキングス   リフレッシュされ、追い切りで好時計が出ていたので注目したい。

(2008.04.04)
重賞の扉 第99回 長岡一也
「ニュージーランドT」
<レースヒント>
マイル戦、小回りコースで先行勢が速いペースで引っ張ることがほとんど。テンのダッシュ力があることが必要条件と言っていい。ダート、芝にかかわらず、過去3番手以内から競馬をしている馬がいたらマークしたい。だいたいが1分33秒台の決着になっている。激しい流れになってこのタイムだから、スタミナもなければ勝ちきれない。前走500万勝ち組からの穴馬がカギに。
 
<狙ってみたい馬>
ダノンゴーゴー   距離がカギだが、テンが速くなるのは間違いなく、自分のリズムで動く。
アサクサダンディ   前走脚を余したうっぷん晴らし。器用さがあり折り合えるので。
サトノプログレス   差す競馬が板についた。相手なりに走れる上に鋭さが加われば。
ゴスホークケン   2歳王者、確実にパワーアップしたと思えば、どんな流れでも。
ロードバリオス   スピード優先なら、持ちタイムから圏内に。1ハロン短縮は都合がいい。

「阪神牝馬ステークス」
<レースヒント>
この時期の1400メートルになって3年目、後方から速い上がりで戦う馬には苦しいレースになっている。好位置につけられて、持久力で粘り込むタイプが有利か。テンが速く、先団がなだれ込むようなレースをイメージしたい。内回りなので、内枠に入った先行馬が有利なのははっきりしている。と言って、逃げ馬が最後まで粘りこめるレースではなく、先行でも厳しい戦いになる。
 
<狙ってみたい馬>
ジョリーダンス   ここ目標にキッチリ仕上げられた去年の覇者。阪神7ハロンがベスト。
ブルーメンブラット   得意の距離、切れ味なら一歩抜けている。ここ一本にしぼって。
キストゥヘヴン   かつての桜花賞馬、復調してきた。初の1400メートルだが、折り合いやすい。
タニノハイクレア   準オープンを2戦で通過し一変を見せた。絶好調、どう動くか注目。
ローブデコルテ   叩き3走目、復調の兆しが感じられる。今度は牝馬限定だから。

「桜花賞」
<レースヒント>
一昨年改修された阪神の外回りコースは、向正面から3角までの直線距離が長い。ペースが落ちつくことが多く、その場合、後方待機馬は苦戦。ペースがどうなるかの判断がポイント。以前より最後の直線が長くなり、スタミナが求められる点と上がりの速い切れ味が必要。これまで34秒台の実績があれば可能性が高いし、外枠が不利でもなくなった。先行馬は一応マークしたい。
 
<狙ってみたい馬>
トールポピー   折り合って長くいい脚を使える馬。コース実績が本番で生きる。
オディール   脚質に幅がついたのが強味。瞬発力に磨きがかかり、流れが合いそうだ。
リトルアマポーラ   マイル3戦3勝、阪神2戦2勝、スケールのある馬でペース次第で
ブラックエンブレム   早めの入きゅうで万全の態勢。外枠はかえってレースがしやすい。
ポルトフィーノ   非凡なスピードをどう生かすかだが、内と外に速い馬がいて折り合える。

(2008.04.11)

重賞の扉 第100回 長岡一也
「マイラーズカップ」
<レースヒント>
この先にあるマイルのGI戦の重要なステップレースで、多彩な顔ぶれが集う。昨年から阪神の外回りコースになったので、スタミナが問われるケースが増えたと見るべきで、1800メートル以上での連対実績があればプラスになる。逃げ、先行で持久力のあるタイプが有利だが、高速決着が考えられる場合は、外を回るのは不利。内枠の差し馬が上位に入るケースも想定できる。
 
<狙ってみたい馬>
エイシンドーバー   阪神の芝では崩れが少ない。これからが好走するシーズンに入る。
カンパニー   前走の先行策に新境地を見出した。道悪にも実績があり、末脚も安定。
コンゴウリキシオー   叩かれて良くなるタイプ。去年に引き続いて大好走のチャンスが。
ドリームジャーニー   距離実績があり、ポン駆けの利くタイプ。休養でスケールアップ。
ニシノマナムスメ   切れ味を発揮するには、阪神の外回りが合う。カイ食いもいいので。

「皐月賞」
<レースヒント>
勝ち馬は各ステップレースの上位馬から選ぶことでいいが、2着馬には穴馬が入るケースが増えている。人気薄の大駆けを捜す場合は、ここ2、3戦続けて中山で走ってきた馬でコース慣れという点を考慮したい。前半がゆったりと流れるケースが多く、折り合いに問題のある馬はマイナスに。また、連続開催の最終週で荒れた馬場になったときは、後方から行くのでは苦しくなる。
 
<狙ってみたい馬>
ブラックシェル   マイネルチャールズとは3戦目、強さを増して今回は逆転がある。
マイネルチャールズ   好枠、好位からの競馬が可能で、3連勝と同条件なら崩れない。
ショウナンアルバ   大外枠なら逃げ馬を見て我慢できるのではないか。落ちついてきた。
ダンツウィニング   切れる脚がないのでレースの進め方でカバー、力負けはしていない。
ベンチャーナイン   何かがかかって速い流れになれば、京成杯の再現が考えられる。

(2008.04.18)

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